京セラ、リトアニアの木工工具メーカーを買収

　機械工具の製造販売を行う京セラユニメルコ社（KUA社）は7日、リトアニアの木工工具製造販売会社を子会社化すると発表した。子会社化するのは、Garsdalo Medienos Technologija（ガルスダロ メディエノス テクノロジヤ） UAB社（GMT社）で、全株式を取得する。北欧の木工部門での売り上げを2019年度に現在の約2倍にすることを目指す。

　KUA社は、主力事業である自動車向けに加え、木工加工の分野においても高い技術力を生かした特注工具を展開し、窓枠やキッチン家具などの加工向けに高い実績を有している。GMT社は、一般家具の加工工具に強みをもち、大手家具メーカーに採用されるなど、堅調に事業を拡大してきた。

　1998年にGMT社がKUA社の販売代理店となって以来、中•東欧諸国でのKUA社製の工具販売を通じて、良好な信頼関係を築いてきた。KUA社は、GMT社をグループに迎えることで、今後も市場拡大が見込まれる東欧諸国への販路拡大や製品ラインアップの強化ができると考えたという。