シャープ、タブレット端末で小学生向け学習システム

2015年4月24日 09:08

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システムの運用イメージ図 (写真:シャープ発表資料より)

システムの運用イメージ図 (写真:シャープ発表資料より)[写真拡大]

 シャープは23日、児童の個別学習をサポートする新開発のデジタル学習システム「STUDYFIT」の商談を5月から開始すると発表した。

 株式会社日本標準と昨年11月に共同で開発した小学生向けのデジタル教材をタブレット端末で提供する。販売はマイクロソフトと協力する。

 販売開始を前に、佐賀県教育委員会とマイクロソフトの協力で、昨年11月下旬から同システムの実証研究を佐賀県多久市の公立小学校5年生を対象に実施した。児童の学力向上に加え、学習意欲においても一定の成果が確認できたとともに、教育関係者からも高い評価を得られたという。

 特徴は、児童の学習到達状況に応じた個別学習が可能なこと。教員は診断テストで各児童の現状の学力を診断し、結果をもとに理解度に合わせた日々の学習指導を進められる。

 さらに、通信の利用が学習ログや解答データの送信時のみだけなので、学習時には通信環境に影響されることなく利用できる。また、単元別の小問で構成されているため、1日5分~10分の短時間でも学習に取り組める。

 学校教育の現場では、タブレット端末などを導入する取り組みが急速に進展しており、3社は同システムを全国の自治体や小学校に積極的に提案していく。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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