一般向け粉末型アルコール、米国の6つの州で販売禁止に

2015年4月8日 08:00

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 2012年、Mark Phillips氏はハイキング時に重い飲料ボトルを持ち運びたくないことから、水に混ぜるとアルコールになる粉末アルコール「Palcohol」を開発した。Palcoholはラム酒やウォッカと3種類のカクテル味のバリエーションがあり、177ミリリットルの水に一袋混ぜると標準的なミックスドリンクと同じアルコール含有量(ワンショット相当)になる。Palcoholは3月に米規制当局に承認され、酒販店に並べることが可能となった。Mark Phillips氏は夏までに製品を店頭に並べたいと考えていたが、販路の確保には苦戦しているという(The New York TimeslivescienceThe Washington PostUSA TODAYSlashdot)。

 現在、カリフォルニア、フロリダ、ニューヨークを含めた6箇所の州が同製品の販売や持ち込みを禁止している。昨年、MADD(飲酒運転反対の母親組織)は声明を出し「この製品は、未成年者の飲酒を増加させる可能性を持っている。米国食品医薬品局(FDA)は、この製品の扱いを見直すべきだ」と主張した。また、批評家の中にも、従来のアルコール製品にPalcoholを混ぜることでアルコール濃度の高い飲料を作り出すことを懸念する者もいるという。

 Mark Phillips氏は、少数の無責任な人が不適切に使用するから禁止するのは間違いであり、適切に使用すれば液体アルコールと同じくらい安全だと主張している。

 スラッシュドットのコメントを読む | アメリカ合衆国

 関連ストーリー:
「粉末アルコール」、米国で商品化に向け一歩前進 2014年04月22日
ロシア科学者、粉末ウォッカを開発? 2009年12月03日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事