富士通研、スマホと周辺デバイスを簡単に繋げるWebOS技術を開発

2015年4月3日 14:19

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スマート端末と周辺デバイスを動的に繋げる技術(富士通研究所の発表資料より)

スマート端末と周辺デバイスを動的に繋げる技術(富士通研究所の発表資料より)[写真拡大]

 富士通研究所は2日、スマートフォンとその周辺にある電子機器やセンサーなどの周辺デバイスを、スマートフォンのOSに依存することなく自動的に接続し、クラウドサービスと組み合わせて利用可能とするWebOS技術を開発したと発表した。

 今回、同社はOS上に独自のアプリケーション実行環境層を構築し、周辺デバイスを制御できるようにすることで、Webアプリケーションからクラウドサービスと周辺デバイスを接続できる技術を開発した。具体的には、OS非依存で周辺デバイスを利用できるようにするため、Webベースのアプリケーション層(Web層)とOSの汎用通信インターフェースとをWebアプリケーション実行環境層で繋げるインターフェースのブリッジ制御する技術である。これにより、ドライバをWeb層に配置することが可能となり、ドライバのOS依存性がなくなった。

 さらに、アプリケーションの独立性を高めるため、個々のドライバの違いを吸収するデバイス抽象化APIを開発した。これにより、例えば、同じ表示APIで、プリンターがあればプリンターに出力、ディスプレイがあればディスプレイに出力するなど、アプリケーションを変更することなく異なるデバイスを活用することが可能になる。

 富士通研究所は、対応デバイスの拡充や実利用シーンでの検証を進め、2016年度中の実用化を目指す。

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