ロシア鉄道社長、欧州と北米を鉄道や道路で結ぶ計画

2015年4月2日 07:00

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 ロシア鉄道社長のVladimir Yakunin氏がロシア科学アカデミーの会合で、欧州と北米を鉄道や道路で結ぶことを可能にする計画を明らかにした(The Siberian TimesCNNCBCSlashdot)。

 この計画はTrans-Eurasian belt Developmentと呼ばれ、ロシアの西端と東端を鉄道で結ぶというものだ。これだけでは単にシベリア鉄道の新線開発計画だが、鉄道と並行して道路や石油・ガスパイプライン、電気・水道施設なども建設される。また、欧州やアジアの既存交通網と接続し、東端はチュクチ半島を通ってベーリング海峡に到達するという。ロシア科学アカデミー総裁のVladimir Fortov氏は、ベーリング海峡を越えて北米大陸に入ることも可能だと述べたとのこと。

 CNNではアラスカ側が犬ぞりレースのゴール地点で有名なノーム近辺になると予測。ノームから米国の主要交通網との接続はないが、フェアバンクスまで接続する道路ができればロンドンからニューヨークまで自動車で移動することも可能だとしている。ただし、ベーリング海峡を渡る手段は明らかにされておらず、米国側がこのような計画を受け入れるかどうかも不明だ。非常に多額の建設費用がかかる点も計画の障害になるとのことだ。

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