三菱電機、100Gbpsの高速光通信用25Gbps光通信用DFBレーザーを開発

2015年3月20日 10:58

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25Gbps 光通信用DFBレーザーの概略図(三菱電機の発表資料より)

25Gbps 光通信用DFBレーザーの概略図(三菱電機の発表資料より)[写真拡大]

 三菱電機は19日、「25Gbps光通信用DFBレーザー 」を開発したと発表した。伝送速度100Gbpsの高速光通信で使用される送信用光源デバイスとして、広い温度範囲で動作する今回の開発により、25Gbps光通信用レーザーを4つ搭載する100Gbps高速光通信機器の低消費電力化・高性能化・設計簡素化に貢献するという。

 「25Gbps光通信用DFBレーザー 」は高温動作時でも高光出力を実現し、光通信機器の低消費電力化・高性能化に貢献する。高速応答特性を損なうことなく、発光層に効率良く電流注入できる低容量電流狭窄層を開発した。従来製品に比べ、発光層への電流注入効率を約12%改善し、高温時(+85℃)でも 10mW以上の高い光出力ができる。

 また、高温動作可能によりデバイスの冷却が不要となり、光通信機器の低消費電力化に貢献する。合波時に生じる光損失を補うことができる高光出力の実現により、異なる4波長の25Gbps DFBレーザー光を合波する100Gbps光通信用集積型TOSAの高性能化に寄与できる。

 さらに、低容量電流狭窄層の開発とDFBレーザー部分の従来製品比75%縮小により、広い動作温度範囲(-20℃~+85℃)で業界トップレベルの高品質な変調波形(マスクマージン:20%以上)を達成した。

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