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クレジットカード保有率、20代で最低 電子マネー払いの拡大も一因?
ジェーシービーが2000年以降毎年、全国20代~60代の消費者(学生含む)3500人に対して実施している調査によれば、2014年の保有率は全体で87%に達する一方、20代は男性73.8%、女性は79.3%と、いずれも8割を下回った[写真拡大]
日本で初めてクレジットカードが発行されてから50年あまり。今や日常生活にすっかり馴染んでいるが、唯一、20代の保有率は伸び悩んでいる。ジェーシービーが2000年以降毎年、全国20代~60代の消費者(学生含む)3500人に対して実施している調査によれば、2014年の保有率は全体で87%に達する一方、20代は男性73.8%、女性は79.3%と、いずれも8割を下回った。20代には学生も含まれていることから、保有率が低くなっている可能性もあるが、他の年代に比べて男性ではマイナス14%と低さが際立つ。20代男性は、昨年比で電子マネーの保有率、利用率が上昇しており、クレジットカードよりも電子マネー払いをする傾向が強いのかもしれない。
1人あたりのクレジットカード保有枚数は平均3.3枚、実際に持ち歩くカードの平均枚数は2.1枚で、こちらも昨年と変わらなかった。最も多く利用しているクレジットカードは、1ヶ月あたり平均5.7回、5.3万円利用されている。
1番多く利用するクレジットカードを使う主な理由を聞いたところ、「ポイントやマイルが貯めやすいから」が54%で最も高く、消費者の「ポイント・マイル」への関心の高さがうかがえる。2番目に多く利用するクレジットカードについては、「入会費・年会費が他社と比較して安いから(無料含む)」が44%と最も高い。この理由は1番多く利用するクレジットカードでも高く、「入会費・年会費」と「ポイント」が、カード利用における重要な要素といえそうだ。
世帯あたりでは、どれくらいカードを使っているのか。一世帯の「月平均生活費」は18.7万円と、昨年から1000円減少した。一方で、月平均カード利用額は、昨年比4000円増の5.9万円。生活費に占めるクレジットカードの利用割合は、2014年は30.7%と3割を超え、11年から上昇が続いている。利用シーンでは、ネット通販や携帯電話料金、スーパーマーケット、プロバイダー料金や公共料金などが上位に入る一方、コンビニエンスストアも年々増加している。生活のさまざまな場面で、カード決済が浸透してきているといえそうだ。(編集担当:北条かや)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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