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ドコモ、環境負荷の少ない電力の利用率をさらに高めた基地局を開発
ドコモは、基地局が利用する電力の「ダブルパワー制御」技術の実証実験が成功したと発表した(写真:同社発表資料より)[写真拡大]
ドコモは6日、基地局が利用する電力の「ダブルパワー制御」技術の実証実験に成功したと発表した。
同技術は、昼間の太陽光発電の余剰電力と夜間電力の2つの環境負荷が少ない電力をリチウムイオン電池の蓄電池にため、太陽光発電が停止する夕方から夜間電力が始まる午後11時までの間、蓄電池の電力を優先して使うように制御する技術である。
太陽光パネルのない一般的な基地局は、環境負荷の少ない夜間電力の利用率は33%である。太陽光パネルのあるグリーン基地局は、夜間電力33%に太陽光発電が30%加わって、環境負荷の少ない電力利用率は63%にアップする。さらに今回のダブルパワー制御されたグリーン基地局は、63%にプラス蓄電池に蓄えられた電力が33%加わるので、環境負荷の少ない電力の利用率は96%になる。
環境負荷が少ない電力の利用率を高めることで、午前7時から午後11時までの昼間電力の利用率が67%から37%に下がり、今回4%まで下げられた。今後、商用設備としての品質検証や地域別の特性評価を実施したうえで、早期の商用化をめざしていくという。
また、グリーン基地局については、フィールド試験用に10局を設置し検証を行った結果、商用化が可能と判断され、3月末までに商用基地局を北海道から九州まで11局を設置し、4月からすべての局での運用を開始する。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)
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