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日立製作所、イタリアの鉄道関連事業を買収
電機メーカー大手の日立製作所<6501>は24日、イタリアの防衛・航空複合企業フィンメカニカ傘下の鉄道車両メーカー「アンサルドブレダ」と、鉄道信号システムメーカー「アンサルドSTS」を買収するとの発表を行った。こうして2つの鉄道関連事業を買収することにより、同社の鉄道事業を強化したい考えだ。買収額は約2500億円とみられており、日立製作所としては過去最大規模の買収になるとのこと。
日立製作所によれば、鉄道車両メーカーの「アンサルドブレダ」に関しては修理・修繕事業とすでに受注した案件の一部を除く事業を買収し、そして鉄道信号システムメーカーの「アンサルドSTS」ついては、フィンメカニカが保有する「アンサルドSTS」の発行済株式の約40%にあたる全株式を買い取る。そして買収に関する正式な契約が締結されるのを待って、その後「アンサルドSTS」の残りの株式を公開買い付けするという。
「アンサルドブレダ」はナポリに本社を置き、鉄道事業で150年の歴史がある。アメリカなど世界各国の主要プロジェクトにおいてプレゼンスを有する企業であり、都市交通と高速鉄道の分野を得意としている。
また「アンサルドSTS」はジェノバに本社を置き、貨物・旅客・地上鉄道や地下鉄向けの信号装置、そして制御システムの設計、実装、管理などにおいて高い技術力を持っている。そして30以上の国と地域に約4000名の従業員がおり、そのうちイタリアに1530名の従業員がいる。
これまで日立製作所は、イギリス政府からロンドンの中心部と都市部を結ぶ高速鉄道の車両更新事業を受注するなど、鉄道事業に力を入れており、今回の買収が完了となれば、日立製作所の鉄道事業全体の売上高はこれまでの約2.5倍の4000億円規模に拡大する。
現在、世界の鉄道市場ではカナダやフランス、ドイツなどのメーカーが高いシェア率を誇っており、さらに中国のメーカーも台頭しつつある。そうした状況の中、日立製作所は今回の買収により競争力を強化し、今後ヨーロッパや新興国などの市場でも受注を拡大したい考えだ。(編集担当:滝川幸平)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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