三菱電機、タブレットPCで3Dモデルを高精度・高速に構築できる技術を開発

2015年2月13日 11:50

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「3次元モデル再構成技術」の流れを示す図(三菱電機の発表資料より)

「3次元モデル再構成技術」の流れを示す図(三菱電機の発表資料より)[写真拡大]

 三菱電機は12日、3次元センサー搭載のタブレットPCを用いて、オフィス・工場の内部や、エレベーター昇降路など比較的広い空間の3Dモデルを高精度かつ高速に構築できる「3次元モデル再構成技術」を開発したと発表した。

 この技術は、撮影と距離計測を同時に行う3次元センサーを搭載したタブレットPCを用いて、現場で撮影した奥行き情報のある点群データから面データを自動的に抽出する。そして、隣接する複数の画像の面データを接続し、一つのまとまった3次元モデルを構築する。従来使われてきた点データだけではなく面データも用いて位置合わせを行うことで、誤差の少ない高精度の3次元モデルが可能である。

 また、1秒間に4画像を処理できる独自ソフトウェアの開発により、タブレット PCに3次元モデルを高速で構築できる。3次元モデル上で構造物間距離の計測や接触検知を行うことで、現場作業を効率化できる。さらに、3次元画像データ接続の失敗をアラームで告知し、計測漏れなどのミスを防止できる。

 今後、同社ではエレベーター昇降路を対象にした 3次元測定ツールの2018 年度製品化を目指す。

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