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カネカ、パウンドケーキなどの半生菓子のソフトさを持続させる機能性油脂を3月1日に発売
同社従来品とのパウンドケーキ生地の硬さの比較を示す図(同社発表資料より)[写真拡大]
カネカは12日、半生菓子(水分10~30%の菓子)の柔らかさを持続させる菓子専用機能性油脂「イニシャル」を3月1日に発売すると発表した。
同製品は、同社が15年前から開発を進めてきたという。菓子では、時間の経過とともに、水と結びついていたデンプンの再結晶化による硬化が発生するが、デンプンの多いパウンドケーキやバームクーヘンなどの半生菓子では、酵素が働きにくく、これまでパン類などで使われてきた酵素による硬化を抑制する技術を利用できなかったという。
同社では、新開発の酵素(アミラーゼ)を配合した、半生菓子に適した機能性油脂を世界で初めて開発し、酵素の力で、硬化を防ぐことができるようにした。また、冷やしても固まりにくい特殊な油脂を採用した。また、抗酸化力を持つポリフェノールを配合したという。
製品は、マーガリンタイプの「イニシャルMA」と流動状ショートニングタイプの「イニシャルSH」の2種類がラインナップされる。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る)
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