NTT、スマートデバイス紛失時の機密データを守るセキュリティサービス開始

2015年2月10日 11:23

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スマートデバイスにデータを一切残さないセキュリティー対策サービス「AQStage 仮想スマートデバイス by remotium」の利用イメージ(NTTネオメイトの発表資料より)

スマートデバイスにデータを一切残さないセキュリティー対策サービス「AQStage 仮想スマートデバイス by remotium」の利用イメージ(NTTネオメイトの発表資料より)[写真拡大]

 NTTネオメイトは9日、企業活動の重要なツールとして社外で活用されるスマートデバイスの紛失によって、その端末に保存されたデータのセキュリティ対策を実現する新しいサービスを年4月1日から提供すると発表した。

 新サービスは、企業の社員が社外に持ち出したスマートデバイスに保存された企業内の機密データを、例え紛失しても、その端末から機密データが外部に漏れないように、端末にデータを一切残さないことでセキュリティ対策が行える。サービスの名称は「AQStage 仮想スマートデバイス by remotium」。価格は個別見積りとなる。

 最近は、スマートデバイスの利用が一段と進み、スマートデバイス専用のアプリケーションを外出先や委託先で利用する企業が増加している。それに伴い、顧客情報などの機密データがスマートデバイスに残るようになり、セキュリティ対策の必要性が高まっている。そこで、同社はスマートデバイスに全くデータを残さないで、セキュリティを保ち、スマートデバイスの持つ利便性や操作性を実現するという今回のサービスの提供に至った。

 同サービスでは、データセンターのサーバー上に仮想スマートデバイスを構築し、サーバー上で実行されたアプリケーションの結果を外出先の社員のスマートデバイスへ画面転送することで、セキュリティを確保しながら、いろいろなスマートデバイスアプリケーション利用を実現する。

 従来の対策方法でもスマートデバイスのデータを消去できるが、デバイスがネットワークにつながっていることが必要で万全ではない。今回のサービスでは、スマートデバイスにデータが残らないため、紛失時に端末内のデータを削除しきれないといった問題が起きない特徴がある。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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