クラレ、欧州でのEVOH樹脂生産を年1.1万トン増強 食品包装やガソリンタンク向け

2015年2月9日 12:21

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クラレは、欧州現地法人エバールヨーロッパによるEVOH樹脂(同社商標:エバール)の生産能力を増強する。写真は、「エバール」の製品情報Webページ。

クラレは、欧州現地法人エバールヨーロッパによるEVOH樹脂(同社商標:エバール)の生産能力を増強する。写真は、「エバール」の製品情報Webページ。[写真拡大]

 クラレは6日、欧州現地法人エバールヨーロッパによるEVOH樹脂(同社商標:エバール)の生産能力の増強を決定したと発表した。設備投資額は約80億円で、増強能力は年間1万1,000トン、稼働時期は2016年末の予定である。

 エバールは、内容物の劣化を防ぐことから食品包装用途で、また揮発ガソリンの漏洩を防止することから自動車用ガソリンタンク用途で、着実に需要が拡大しているという。加えて、汚れ防止壁紙や床暖房用パイプ、冷蔵庫用真空断熱板など、用途展開を広げている。

 これまでエバールの需要は日米欧をはじめとする先進諸国が中心だったが、新興諸国でも拡大基調にあり、安定供給体制を維持するために、生産能力の増強が必要と判断した。

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