MIT、大規模マルチコアCPUの効率を向上させるデータ構造を開発

2015年2月5日 17:12

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 マサチューセッツ工科大学の研究者が、大規模マルチコアプロセッサの効率を向上させるというデータ構造を開発したそうだ。現在のプライオリティキューを使用するアルゴリズムでは、8コアを超えるコアを追加するとパフォーマンスが急落する。複数のコアが同時に優先キューの先頭にアクセスしようとすると競合が生じためだ。新たに開発された「SprayListアルゴリズム」では、各コアがキューに最初の項目にアクセスする必要要件を緩和し、ランダムにタスクを割り当てることにしたという(ITWORLDMITNewsSlashdot)。

 こうしたランダムにタスクを割り当てる方式は過去にも考えられたことがあるが、キャッシュの効率が落ちると批判され使われてこなかった。しかし、コア数が増加した場合はメリットがデメリットを上回る状態になるようだ。80コアプロセッサをシミュレートした環境で実験したところ、コア数が増えるごとに直線的な性能向上が見られたとしている。

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