ソニー、積層型CMOSイメージセンサーの生産能力を増強 1050億円を投資

2015年2月3日 12:41

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ソニーが積層型CMOSイメージセンサーの生産能力増強を目的とした設備投資を行なう長崎テクノロジーセンター(ソニーの発表資料より)

ソニーが積層型CMOSイメージセンサーの生産能力増強を目的とした設備投資を行なう長崎テクノロジーセンター(ソニーの発表資料より)[写真拡大]

  • ソニーが積層型CMOSイメージセンサーの生産能力増強を目的とした設備投資を行なう熊本テクノロジーセンター(ソニーの発表資料より)
  • ソニーが積層型CMOSイメージセンサーの生産能力増強を目的とした設備投資を行なう山形テクノロジーセンター(ソニーの発表資料より)

 ソニーは2日、半導体生産子会社のソニーセミコンダクタが、積層型CMOSイメージセンサーの生産能力増強を目的とした設備投資を2015年度に実施すると発表した。また、ソニーセミコンダクタはイメージセンサー事業の強化・集中を加速する中で、生産拠点の再編と最適化も併せて実施する。

 今回の設備投資は、長崎テクノロジーセンターと山形テクノロジーセンター、熊本テクノロジーセンターの三拠点において実施され、主に積層型CMOSイメージセンサーに関するマスター工程と重ね合わせ工程の製造設備の増強に充てられる。

 これにより、ソニーのイメージセンサーの総生産能力は、現在の約6万枚/月から2016年6月末時点で約8万枚/月まで増強される。ソニーは、イメージセンサーの総生産能力を約7万5,000枚/月へ引き上げることを中長期の施策として掲げ、昨年3月の山形テック設立や、各拠点での製造設備増強を積極的に推進してきたが、今回の設備投資の実施により、当初の目標を前倒しする。

 なお、今回の設備投資の総額は約1,050億円を見込んでおり、その内訳は長崎テックに約780億円と山形テックに約100億円、熊本テックに約170億円である。

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