南海鉄道、特急こうや「高野山開創1200年特別カラフル仕様」を3月から運行

2015年1月29日 11:21

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南海電気鉄道が運行する特急こうやの高野山開創1200年特別仕様車(同社発表資料より)

南海電気鉄道が運行する特急こうやの高野山開創1200年特別仕様車(同社発表資料より)[写真拡大]

  • 南海電気鉄道は、高野山開創1200年記念大法会が執り行われるのに伴い、3月1日から特別デザインを施した特急こうやを運行する。

 南海電気鉄道は28日、高野山開創1200年記念大法会が執り行われるのに伴い、高野山への旅客誘致と鉄道の利用促進を目的として、3月1日(日)から来年2月まで、特別デザインを施した特急こうやを運行すると発表した。

 弘法大師空海によって816年に真言密教の道場として開かれた高野山は今年、開創1200年を迎え、これを記念して4月2日(木)から5月21日(木)までの50日間大法会が執り行われる。南海電鉄では、これにあわせて高野山駅の改修や極楽橋駅の美装、イベントの開催など、同社と高野山の認知度向上や旅客誘致に向けた様々な取組みを実施する。

 特別仕様の特急こうやの運行もその一環。歴史的な記念の旅に祝祭感を添える「絢爛優雅」な特別列車として、車両外装は日本古来の蒔絵に倣ったデザインで、地色の異なる3つのバリエーションを展開させ、それぞれ「赤こうや」「黒こうや」「紫こうや」と名付け、高野山の四季をテーマにした絵柄をあしらった。

 「赤こうや」は、高野山の根本大塔や大門の色をイメージし、古来より漆器・調度品に使われてきた朱塗りの色がベース。「黒こうや」は、蒔絵をイメージさせる金を施した黒色を車両ボディに与え、高野山の深い歴史、深い自然を映し出すキャンバスとした。「紫こうや」は、高徳僧のまとう袈裟の色であり、高野山に張り巡らされている五色幕の色のひとつである紫色を基調色とし、絢爛さと神秘性を表した。

 また、車内にもヘッドカバーや客室通路に特別デザインを施しているという。運行にあわせて、記念グッズ「特急こうや 高野山開創1200年特別仕様 マフラータオル」も販売される。

 「特急こうや 高野山開創1200年特別仕様」の運行概要は下記の通り。

 運行期間は3月1日(日)から来年2月まで。運行区間は難波駅~極楽橋駅。「赤こうや」3月1日(日)運行開始、「黒こうや」3月4日(水)運行開始、「紫こうや」3月23日(月)運行開始となる。(記事:町田光・記事一覧を見る

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