スマホゲーム、5人に1人が「テレビCM」を見てダウンロード

2015年1月8日 11:06

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記事提供元:エコノミックニュース

 スマートフォンのゲームアプリの競争が激化している。13年にはガンホー・オンライン・エンターテインメントの「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)が大ヒットして3200万ダウンロードを突破したが、14年はミクシィの「モンスターストライク」(モンスト)が空前のブームになった。モンストのダウンロード数は2000万に達し、パズドラを追い上げる。各社はここ1年ほど「テレビCM」に多額の広告費をつぎ込んでおり、ユーザーの奪い合いが続く。

 マーケティングリサーチのMMD研究所が、スマートフォンを所有している20歳以上の男女562人を対象に「テレビCMで見たことがあるゲームアプリ」について聞いたところ(複数回答)、1位は「パズル&ドラゴンズ(52.7%)」、2位が「モンスターストライク(34.5%)」、3位以下はコロプラの「白猫プロジェクト(30.2%)」、「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ(27.9%)」だった。スマホ所有者の半数以上が「パズドラ」、3人に1人以上が「モンスト」のCMを目にした経験があり、テレビCMの認知度はかなり高い。

 回答者のうち、スマートフォンゲーム利用経験者(295人)を対象に「ゲームアプリをダウンロードしたきっかけ」について聞いたところ(複数回答)、「スマートフォン広告を見て」が35.9%と最も多く、次いで「テレビCMを見て」が22.4%、「同僚や友人に勧められて」が15.3%という結果となった。5人に1人はテレビCMに影響されてダウンロードしている。

 「同時に遊んでいるゲームの数」は、「1~2個(39.7%)」が最も多く、ユーザーを惹きつけられるゲーム数はかなり少ない。これを男女別でみると、男性の33%、女性の45.7%が「1~2個」と答えており、男性より女性の方が複数のタイトルで遊んでいるようだ。また、1週間のうちどれくらいの頻度でスマホゲームをしているか聞いたところ、男性の40.4%、女性の52.1%が「毎日」遊んでいると答えた。好きなゲーム1~2個に集中して「ハマり」、毎日プレイする人が多いようだ。「スマホゲーム戦国時代」ともいわれる中、2015年はどの企業がヒットを飛ばし、勢力図を塗り替えるだろうか。(編集担当:北条かや)

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