ソニー、液晶テレビ「ブラビア」の画質強化、使いやすさ向上の技術開発に注力

2015年1月8日 11:19

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 ソニーのテレビ事業を担う100%子会社、ソニービジュアルプロダクツは6日、液晶テレビ「ブラビア」の商品力強化と新たな顧客価値の提案をめざすことを発表した。その実現のため、テレビの本質的価値である画質の徹底追求と使い勝手の向上を実現するため技術の新規開発に注力し、2015年から発売する製品ラインアップに採用していく計画である。

 同社は、画質の徹底追及では、高画質を実現する三大要素を、高精細、広色域、高コントラストと位置づけ、2015年のブラビアでは、今後ますます多様化する映像コンテンツにおいて、より美しい4Kアップコンバート画質や、4Kネイティブ画質を実現するために、新たに4KプロセッサーX1を導入する。4KプロセッサーX1は、高画質を支える、精細感、色域、コントラストの三大要素すべてを大幅に向上できる、総合的な画質エンハンスプロセッサーである。

 また、使い勝手の向上の面では、映像コンテンツが多様化する一方、スマートフォンやタブレットなどさまざまなモバイル機器が普及、進化していることから、モバイル機器との連携もテレビの使い勝手を決める重要な要素となっている。

 そこで、GoogleのAndroidをブラビアの4K全モデルとフルHDの一部のモデルに採用し、音声入力・検索などをAndroidスマートフォンで操作できるようにしたり、モバイル機器のコンテンツを大画面のブラビアに映し出して楽しめるGoogle Castを利用したり、モバイル機器と同じIDでブラビアからAndroidアプリのマーケットGoogle Playへアクセスすることを可能にし、好きなゲームやアプリをダウンロードして大画面で楽しめるようにする。

 これらの新しい機能を採用した「ブラビア」は、アメリカのラスベガスで6日(現地時間)に開催した家電製品の国際見本市「2015 InternationalCES」で発表・展示される。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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