パナソニック子会社、シンガポールのソリューション企業を買収

2015年1月5日 13:36

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パナソニック アジアパシフィックが買収するシンガポールのRFNET TECHNOLOGIES PTE LTDのWebサイト。

パナソニック アジアパシフィックが買収するシンガポールのRFNET TECHNOLOGIES PTE LTDのWebサイト。[写真拡大]

 パナソニックのアジア・大洋州地域統括会社であるパナソニック アジアパシフィック(PA)は5日、業務用Wi-Fiシステムの開発などを手掛けるシンガポールのRFNET TECHNOLOGIES PTE LTD.(RFNET)を買収することで合意し、契約したと発表した。出資完了は2015年1月中旬を予定している。

 この出資によりパナソニックのRFNETに対する持株比率は51.9%となり、RFNETはパナソニックのグループ企業となる。なお出資は、パナソニックの社内カンパニーの一つであるAVCネットワークス社(AVC社)傘下のインフラシステム事業部(ISBD)が、AVC社経由でPAへ預託する形で行う。

 ISBDは、アジアを中心とした新興国市場で業務用無線通信システム、ITS、自営無線の3つのソリューション事業を重点的に展開することを目指しているという。今回のRFNET買収により、まずは業務用無線通信システム事業において(1)現地ニーズに適した商品開発力の獲得、(2)商品ラインアップの強化、(3)現地の顧客に密着したSIerとしての体制とバリューチェーンの構築-を加速する。また、RFNETが高いシェアを持つ、バス・地下鉄などの交通や教育など公共市場に特化した業務用Wi-Fiネットワーク事業のアジア地域での拡大を図るとともに、他地域への横展開も目指す。

 パナソニックでは、2018年に全社で売上高10兆円、内BtoBソリューション事業で2.5兆円を目指している。それを受け、AVC社ではその内1兆5000億円を担うことを目標に増販に取り組んでいる。そこで、RFNETを買収し、グループ会社とすることで、シナジー効果の発揮による成長の加速を図ることで合意し、契約に至った。

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