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ジャガー・ランドローバー、自動車のピラーを「透明化」して死角をなくす技術を開発中
現在の自動車ではピラーによる死角ができるため、歩行者や自転車の接近に気付くのが遅れて事故につながることもある。ジャガー・ランドローバーでは、ピラーの死角をなくす研究をしているそうだ(ニュースリリース、The Car Connectionの記事、Autoblog日本版の記事、本家/.)。
「360 Virtual Urban Windscreen」と名付けられた研究プロジェクトでは、車外に取り付けたカメラで撮影した映像をピラーに埋め込まれたスクリーンに映し出すことで「透明な」ピラーを実現する。これによりドライバーは360度の視界が確保できるだけではなく、フロントガラスに投影されるヘッドアップディスプレイとピラーの映像が連動し、接触する可能性のある歩行者や自転車をハイライト表示することで、より安全な運転が可能となる。ピラーは歩行者や自転車が死角に入った際に透明化するほか、方向転換時や交差点への接近時に透明化する。また、Bピラー及びCピラーはドライバーが顔を向けると透明化するとのこと。このほか、ヘッドアップディスプレイに先導車両を映し出してナビゲーションする「Follow-Me Ghost Car Navigation」機能や、クラウドに接続することで周辺の店舗情報や行き方などを表示する機能なども開発しているとのことだ。
ちなみに、トラス状のAピラーに窓を埋め込んだコンセプトカーは、2001年にボルボが発表している。 スラッシュドットのコメントを読む | テクノロジー | 交通
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