今年のキーワードは「不穏」? データマイニングで明らかに

2014年12月9日 17:02

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記事提供元:エコノミックニュース

 2014年のユーキャン新語流行語大賞が決まり、トップテンには「集団的自衛権」や「マタハラ」「危険ドラッグ」などが入った。いずれも新聞やテレビで取り上げられ、多くの議論を呼んだニュースだ。長引く消費増税の影響や、自然災害の発生などから、今年1年を「不安」「不穏」といったキーワードで捉える人が多いようだ。

 株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメントが、首都圏・関西圏に住む18~79歳の男女を対象に「今年1年をひとことで表現すると、どのような1年でしたか?」と尋ねた結果(自由回答)を分析したところ、「災害」「不安」「消費税」「苦しい」など、不穏なワードが多くを占めた。前半はソチ五輪など明るいニュースも多かったが、全体的に前向きな言葉は少なかった。

 調査は今年10月に行われたため、9月下旬に起きた御嶽山噴火の影響が強く出た可能性もある。とはいえ、全体として人々の「不安」が反映された結果となった。広島市の土砂災害(8月20日発生)、御嶽山噴火(9月27日発生)などから、「御嶽山」「噴火」「台風」「異常気象」という言葉も目立つ。国内における災害の多さ、大きさ、恐ろしさから、「日本は大丈夫なのか?」と心配する回答も多かった。

 首都圏に比べ、関西圏では特に「災害」「水害」が多く挙げられた。何度も上陸した台風が西日本を直撃し、消費マインドを冷え込ませた。スーパーや百貨店の売上高は、首都圏と比べて関西圏で回復の遅れが目立つ。関西地方の自由回答では、「しんどい」という言葉も多かった。しかし、関西では首都圏よりも、「落ち着く」「健康だ」といったポジティブな気持ちや、「始める」「出来る」など前向きなキーワードが多く挙げられており、厳しい中でも前向きにやっていこうとの思いも見える。

 生活面でのキーワードは、「消費税」「生活」「苦しい」などが多かった。総選挙ではアベノミクスの是非が最大の争点となっているが、株高や円安の恩恵を受けられたのは一部にとどまっている。多くの人は、財布の紐をますます固くさせている。(編集担当:北条かや)

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