錦織効果が絶大 スポーツと企業のペア想起でユニクロがトップに=日経BPコンサルティング

2014年12月9日 13:56

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「競技名」と「企業名」とのペア想起ランキング・トップ20の表(日経BPコンサルティングの発表資料より)

「競技名」と「企業名」とのペア想起ランキング・トップ20の表(日経BPコンサルティングの発表資料より)[写真拡大]

 日経BPコンサルティングは9日、10月10日に発表した「スポーツ・オリンピック意識調査2014」の続編として、各スポーツ競技に企業名がどの程度結びついているかを調べた「競技×企業ペア想起調査編」をまとめ、発表した。

 調査は「スポーツ・オリンピック意識調査2014」と同時に行っており、こちらも今回が初調査。調査期間は2014年9月17日~21日、同社の調査モニターに対し回答を募集し、有効回答数は550人となった。あるスポーツ競技と、そのスポーツ競技から思い浮かぶ企業名の両方を組み合わせた形で、自由記述で最大5ペアまで回答してもらった。ペアでの記述がなかった回答は集計から除外した。全想起数は679件、「競技名」と「企業名」との組み合わせ総数は201パターンあった。

 その結果、ペア想起第1位は、「テニス」×「ユニクロ」のペア。プロテニス世界ランキング(12月9日現在)1位のノバク・ジョコビッチ選手と、同5位の錦織圭選手が「ユニクロ」のグローバルブランドアンバサダーであり、ウエアを着用することによるPR効果がストレートに表れた結果となった。特に、全米オープンテニスでは、この2人が準決勝で激突。“ユニクロ対決”として注目を集めた。

 「ヨネックス」では「テニス」とのペアで第4位にランクインした。「ヨネックス」の売上構成比を見ると、2013年度は「バドミントン」が50.8%、「テニス」が14.6%と、主力は「バドミントン」用品であるにも関わらず、「テニス」とのペアが「バドミントン」とのペア(第8位)を上回ったとした。
 
 錦織選手の活躍が、国内における「テニス」全般に対する興味・関心を向上させるという期待感が、「ヨネックス」への注目を間接的に高めた効果が大きかった。このほか、錦織選手に関係が深いものには、使用するラケットのメーカー「ウイルソン」で2件、シューズのメーカー「アディダス」で1件、それぞれ「テニス」とのペアが確認されたという。

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