JR西日本、大阪環状線などに片側3扉の新車「323系」を導入

2014年12月8日 20:37

印刷

 西日本旅客鉄道(JR西日本)は8日、大阪市内を走る大阪環状線と桜島線(JRゆめ咲線)向けに、新型車両の323系を導入すると発表した。

 この323系は、2013年度に同社が立ち上げた「大阪環状線改造プロジェクト」に基づき、導入される。2016年度から2018年度にかけて、8両編成×21本の計168両を導入し、現在同路線で使われている旧国鉄時代に製造された103系と201系を置き換える。

 車両はステンレス製で、大阪環状線で親しまれたオレンジ色の帯を入れる。また、「大阪環状線改造プロジェクト」のロゴマークを先頭部および側面に入れる。扉の数は、既存の近郊型車両の225系や227系などと同様、1両につき片側3扉となり、現在使用されている103系と201系の片側4扉から減らされる。なお、最高運転速度は100km/h。

 車内のシートは、ロングシートを採用。1両につき8か所16画面設けられる液晶画面では、日本語、英語、中国語、韓国語の4言語での案内を行う。また、同社の特急車両以外では初めて、無料の公衆無線LANサービスを提供する。このほか照明はLEDを採用し、1編成には空気清浄機を試験導入するという。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

関連記事