Intel、ホーキング博士向けに新たな意思伝達システムを開発

2014年12月4日 16:46

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記事提供元:スラド

 Intelがステファン・ホーキング博士に新たなコミュニケーションシステム「ACAT(Assistive Context Aware Toolkit)」を提供したことが発表された(Intelの発表WIREDPCWorld)。

 ホーキング博士は「アイスバケツチャレンジ」でも話題になった「筋萎縮性側索硬化症」(ALS)を患っており、自力では他者とのコミュニケーションを取れない。そのためタッチやまばたき、まつげの動きといったさまざまな入力を使って意思伝達を行うシステムを使ってコミュニケーションを行っている。

 PCWorldによると、Intelとホーキング博士は10年以上も協力して意思伝達システムの開発に取り組んでいるとのこと。2013年のバージョンでは、カメラ付きのタブレットPCと、ホーキング博士のほおの筋肉の運動を検知するデバイス、そして音声合成システムなどから構成されていたという。

 今回発表されたACATは、これらシステムをソフトウェア的に改良するもののようで、入力速度は倍になり、またマウスでのPC操作やメールを読むと言った処理を行うスピードは10倍になったという。

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