第一精工、スカイマーク、川崎重工業など/本日の注目個別銘柄

2014年11月21日 16:45

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記事提供元:フィスコ


<5912> OSJBHD 257 +23急伸。国土交通相が首都高の大規模改修工事の実施を許可したと報じられている。事業費は6262億円などとされている。橋梁の改修工事なども拡大することが期待され、関連の材料株として短期資金の関心が高まる展開のようだ。同社のほか、宮地エンジ<3431>など橋梁の一角に買いが先行している。

<7012> 川崎重工業 498 +11しっかり。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も400円から600円に引き上げている。為替の円安基調が一段と強まるなか、為替メリットが大きい同社の業績は大きく改善すると指摘している。今期営業利益予想は691億円から840億円、来期は808億円から1008億円に上方修正、相対的に高い増益率を評価しているようだ。また、航空・宇宙事業の生産性改善進展もポジティブ視。

<3402> 東レ 920.5 -9.5反落。ボーイングからの大量受注、トヨタ<7203>の燃料電池車での採用報道など、足元では炭素繊維事業のポジティブ材料が相次いでいたが、本日は週末要因も重なって、利食い売りが優勢の展開になっている。また、JPモルガン(JPM)では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げ、株価上昇によって当面の上値余地が縮小したと指摘している。なお、業績面での今後の焦点としては、上期に苦戦の繊維事業において、顧客の月次売上回復による好影響が及ぶか否かとしている。

<3667> enish 1944 +87買い優勢。スマホ向け新作アプリである瞬撃リアルタイムバトル『バハムートクライシス』のiOS版を配信開始と前日に発表しており、期待感が先行する状況となっているようだ。また、「千年の巨神」が無料ランキングの上位に浮上していることなどもポジティブ視。「千年の巨神」の配信リリース後は出尽くし感も強まり、足元では調整色を強める動きとなっていた。

<7844> マーベラス 1376 +264大幅高。ディズニーのキャラクターたちが多数登場する牧場シミュレョンゲーム『ディズニー マジックキャッスル ドリーム・アイランド』の配信を決定、本日より事前登録を開始と発表している。ディズニー人気を背景として、ヒット作への期待感を先行させる動きになっているようだ。

<6640> 第一精工 2341 +304大幅高。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も1900円から2700円に引き上げている。業績は低迷を余儀なくされてきたものの、積極投資の負担は円安効果で吸収、中期的には、スマホ用単極コネクタの拡大に加え、多極コネクタの再拡大、自動車用コネクタの本格化などから、業績は回復基調が鮮明になっていくと考えているようだ。

<6460> セガサミーHD 1675 +22しっかり。韓国でカジノを中核とする複合リゾート施設の建設に着手したと報じられている。韓国の大手企業と共同開発、同国では最大規模の施設になる予定と。開業3年目となる19年には売上高600億円、営業利益100億円強を見込んでいるもよう。韓国における実績の積み上げによって、今後の解禁が想定される日本においても、運営主体の候補企業として位置づけが高まっていくとの見方に。

<9204> スカイマーク 245 +50ストップ高。日本航空<9201>と提携交渉に入ったと報じられており、買い材料視される状況となっている。一部の便を日航との共同運航として、販売面でも協力していく方向のようだ。国土交通省は難色ともされているが、提携が実現した場合、エアバスの大口取引先である日航の後ろ盾が得ることになり、違約金の減額交渉には優位性が高まるといった期待も先行へ。

<5384> フジミインコ 1657 +155大幅反発。いちよしがレーティングを「B」から「A」に格上げ、フェアバリューも1600円から2000円に引き上げている。シリコンウエハ研磨材やCMPスラリーなどの半導体関連製品、一般工業用研磨材が回復に向かってきており、来期以降も持続的な成長が可能と見ているようだ。今期営業利益は会社計画27億円に対して35億円まで予想を引き上げ、来期も従来の30億円から40億円に上方修正。

<1911> 住友林業 1195 -35さえない。三菱UFJでは目標株価1100円を継続で、投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げしている。10月の戸建注文住宅の受注高は13カ月ぶりにプラス転換したものの、反動増の域を出ない印象としている。4月からの累計では前年比28%減であり、通期会社計画10%減に対してネガティブな状況と。金利先高観が後退し、インセンティブ政策が期待できなければ、回復感の乏しい状態が続くと指摘。《FA》

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