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創業20周年のサマンサタバサが好調な理由とは?
女性に人気のバックブランド、サマンサタバサジャパンリミテッドの売上が好調だ。2014年3~8月期の連結決算では、売上高が190億2700万円、営業利益が217億8100万円となり増収増益。前年同期と比較すると、売上高は141.3%、営業利益は254.4%の伸び率となっている。
セグメント別での売上高は、バッグが127億1700万円、ジュエリーが10億7200万円、そしてアパレルが39億4300万円となっている。前年同期と比べると、バッグが140.8%、ジュエリーが104.6%、アパレルが183.1%と、それぞれ飛躍的な伸びを示している。
サマンサタバサは1994年に寺田和正氏が創業した日本のバッグブランドである。「JJ」などの女性雑誌で特集されることも多く、ヒルトン姉妹とのコラボレーションで知名度があがり、有名ブランドとなった。主に国内の工場で生産を行い、カジュアルでかわいいバッグが多く、女性人気が高い。中国や韓国などのアジアへも積極的に出店し、2014年の10月には成田国際空港内に10店目の空港内店舗を出店。05年には、東証マザーズへの上場も果たしおり、現在はジュエリー、アパレルなど8つのフィールドで22のブランドを展開している。
今回の増収増益の背景には、3つの要因が挙げられている。新たなブランドが連結子会社に加わったことと、企画から製造、小売までを一貫して行う「SPA」に原点回帰した事業構造改革。そして消費税増税に向けて1年以上前から対策を講じたことである。また、ここ数年、不採算事業を整理し、同社の主力事業であるバッグのブランド力を高めてきたことも功を奏した。
同社は14年4月度にも売上高昨年同月対比30%増を達成。その際は、取締役・監査役を除く同社グループの全スタッフ約2200人に特別賞与として一人1万円を支給した。同社は今回、通期予想の上方修正も行い、売上高は期初予想の360億円から388億5000万円に、営業利益は同23億5000万円から32億8000万円へそれぞれ変更している。「総合ファッションブランド」を目指す、同社の快進撃はもうしばらく続きそうだ。(編集担当:久保田雄城)
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