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日トリム、オークマ、ソニーなど/本日の注目個別銘柄
<7267> ホンダ 3303.5 -2.5もみ合い。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は1644億円で前年同期比4%の減益となった。市場予想も200億円程度下回る状況に。11四半期ぶりの減益決算となっている。通期営業利益予想は据え置いているが、当期利益は従来の6000億円から5650億円に下方修正へ。ただ、PBRが1倍割れ水準となっているなど、市場想定比下振れはある程度織り込まれていたとみられ、アク抜け感なども生じる形で下げは限定的に。
<8604> 野村HD 636.4 +26.8買い優勢。7-9月期の税前利益は740億円、前四半期比では43%の増益となっている。市場予想はやや上振れた格好とみられる。リテール顧客資産の順調な拡大、海外事業の好調などが堅調な決算の背景に。また、前年比で配当金は減額しているものの、4000万株を上限とする自社株買いの実施も発表しており、プラス材料視される状況となっている。本日は株式市場の堅調な地合いなども支援材料につながっているようだ。
<6645> オムロン 4905 +345上げ目立つ。前日に発表した好決算、並びに、株主還元策が評価されている。上半期営業利益は430億円で前年同期比40%増益、従来予想の390億円、市場予想の400億円レベルを上回る着地に。通期予想は740億円から840億円に上方修正、市場予想並みであるが、為替前提などは保守的であり、上振れ余地は大きいといった見方に。また、年間配当金予想を従来計画の63円から71円に引き上げ、300万株を上限とする自社株買いの実施も発表している。
<6103> オークマ 739 -16売り優勢。前日に上半期の決算を発表、営業利益は49.5億円となり、従来計画の58億円を下振れる格好になった。通期予想の145億円は据え置いているが、計画達成には不透明感も強まる格好へ。みずほ証券では投資判断を「買い」から「中立」に格下げ、売上高が高水準な割りに営業利益率が低水準にとどまっていること、円安により本来享受できる為替メリットが受けられていないこと、来期以降は受注減速リスクを想定する必要も出てきていることなどを格下げの背景と。
<3113> Oakキャピ 394 +66急伸。場中に上半期の業績見通しを発表、売上高は51億円で前年同期比2.9倍に、営業利益は15億円で同4.1倍の見通しとしている。新興市場企業向けのエクイティファイナンス業務が大幅に伸びたほか、資本政策支援でも投資に対するキャピタルゲインが大幅に増加したようだ。営業利益は通期の四季報予想なども大きく上回り、想定以上の収益拡大としてサプライズが強まる格好に。
<6788> 日トリム 2371 -333下落率トップ。前日に発表した決算内容が嫌気されている。営業利益は13.3億円で前年同期比23.3%減益、従来予想の17.2億円を下回った。つれて、通期計画は従来の30.5億円から23.5億円、前期比24.5%減益にまで下方修正へ。通期の市場コンセンサスはほぼ会社予想並みの水準であったため、大幅減益見通しを受けて業績成長期待が一段と低下する格好に。
<5269> 日本コンクリート 657 +48強い動き。東海東京ではレーティングを「3」から「1」に2段階格上げ、目標株価は950円としており、評価の高まる展開になっているようだ。来期からは、東京外環道向けセグメントの収益計上が開始される見込みであるなど、シールドトンネル用セグメントの生産・出荷が本格化する見通しであることを評価へ。来期営業利益は今期予想比50%増益の30億円と予想している。
<6758> ソニー 2001.5 +103大幅続伸。10月1日以来の2000円台回復。本日は業績観測報道が伝わっている。上半期の営業損益は数百億円の赤字であったもようとされているほか、通期は400億円の赤字を据え置く公算ともされている。上半期は700-800億円レベルの赤字が市場予想の水準と見られるほか、通期業績には下振れ懸念なども意識されていたため、想定の範囲内とはいえ、過度な警戒感の後退にはつながっているとみられる。足元では信用取組なども拮抗していたため、ショートカバーなども優勢になっている状況か。
<7599> ガリバー 954 +49買い優勢。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断「買い」でカバレッジを開始、コンビクションに採用している。目標株価は1400円と設定のもよう。自動車関連業界においては、産業構造/消費行動の構造的な変化が生み出す新たな事業機会に注目としており、同社に関しては、高収益の中古車小売り出店加速による収益大幅拡大、在庫管理や店舗投資など他社が多店舗化モデルを真似ることが困難であること、日本中古車によるアジア市場での成長機会などを評価のようだ。
<4063> 信越化学 6706 -162軟調。前日に上半期決算を発表、営業利益は976億円で前年同期比5.8%増益、従来予想の940億円を上回って着地している。市場予想もやや上回る格好とみられる。ただ、野村では投資判断を「買い」から「中立」に格下げしており、弱材料視される状況となっているようだ。野村では、塩ビや半導体シリコンなどの中期成長性は不変であるが、過去1年間での株価上昇、原料のエチレン価格の高止まりなどを考慮して、投資判断を格下げしているもよう。《FA》
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