【木村隆の相場展望】反騰相場の手掛かりを探す週に、裁定買い残の動向が焦点

2014年10月19日 16:18

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■(10月20~24日)

 今週は怒濤の反発に期待したが、週末17日に、CMEで大証終値を350円上回る1万4880円と急伸、面目を施した程度。それにしても日経平均の戻りが鈍い。日経平均先物ミニでは9月29日の1万6360円から、10月16日には1万1万4370円まで、1990円も下げた。これに対しニューヨークダウは1万7350ドルから、1万5855ドルまで1495ドルの下げに留まっている。

 日本株が弱い要因は何か。それは10日現在の裁定買い残は、前週比1億6900万株減の22億6100万株に大幅減少、裁定買いの解消の動きが下げの要因になっている。今週に入っても解消売りは続き、14日売買分では7109万株減少の21億9000万株減となり、15日売買分でも3599万株減の21億5400万株減の21億5400万株と、減少に歯止めがかからない。

 大証では日経平均先物ミニの売買は3週連続の売り越しとなっている。ただ、裁定買い残はボトムの20億株台に近づきつつあり、さすがに売り一巡感が強まりつつある。反騰を手探りで探す週になりそうだ。 中間決算の発表が近付きつつあり、当面はその発表に関心が集まりそう。(株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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