フッ化カルシウムの人工合成・量産技術が開発される

2014年10月17日 18:39

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記事提供元:スラド

KAMUI 曰く、  岩谷産業上田石灰製造が、世界初のフッ化カルシウムの人工合成・量産技術を開発したそうだ。(岩谷産業のプレスリリース日刊工業新聞日経新聞)。

 フッ化カルシウムは一般に「蛍石」として知られ、それから作られた蛍石レンズはカメラや天体望遠鏡、顕微鏡、半導体露光装置(ステッパー)などのほか製鉄でも一部の行程で使用されているが、現在はその全量を中国からの輸入に頼っているため価格変動や品質のばらつきという問題を抱えていた。

 技術開発は名古屋工業大学の安井晋示准教授による技術指導を受けて行なわれたもので、直径5mm、長さ10mm程度の円柱形状に造粒した炭酸カルシウムをフッ化水素ガスと反応させることで高純度のフッ化カルシウムを人工的に合成するという。なお、現時点では天然蛍石より価格が高くなる見込みだが、温室効果ガスのフロン回収プロセスからフッ化水素ガスを得ることでコストダウンが出来るとしている。

 ……ということでASCII.jpの「世界中のカメラレンズが安くなる? 岩谷産業、世界初の蛍石人工合成技術を確立」記事はちょっと気が早いかも知れない(笑)。

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