NEC、タイと香港を結ぶ光海底ケーブル建設を受注

2014年10月10日 13:08

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光海底ケーブル「AAE-1」の敷設マップ。NECの担当箇所は、「S1H segment」(同社の発表資料より)

光海底ケーブル「AAE-1」の敷設マップ。NECの担当箇所は、「S1H segment」(同社の発表資料より)[写真拡大]

 NECは10日、アジアから中東、アフリカを経由してヨーロッパを結ぶ大容量光海底ケーブル「AAE-1(Asia-Africa-Europe-1)」に接続し、タイから香港までを結ぶ海底ケーブル延伸の建設請負契約を受注したと発表した。ケーブルの稼働開始時期は、2016年末の予定という。

 同社によると、今回の延長ケーブルは全長約2,900kmで、毎秒100ギガビット(100Gbps)となる最新の光波長多重方式に対応している。

 経済成長を背景として、アジア各国でスマートフォンやタブレット端末の普及が進み、データ通信の需要が急速に高まっている。今回の海底ケーブルはこのようなニーズに応えるもので、アジア~ヨーロッパ間の「AAE-1」をアジアの通信ハブの一つである香港まで延伸させ、ルートの途中でベトナムにも陸揚げされる。これによって、アジア域内とアジア域外への通信を高速・大容量化し、通信インフラを高度化する。

 NECは、海底ケーブルシステム事業を30年以上にわたって手掛けており、日本を含むアジア・太平洋地域で強みを持つ。同社は今後も海底ケーブルシステムを含めた通信インフラ整備事業をグローバルに拡大していくとしている。

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