「駅からはじめるヘルスケア」とは? JR東日本がヘルス事業に参入

2014年9月27日 12:38

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記事提供元:エコノミックニュース

 株式会社ジェイアール東日本企画は24日、株式会社ハビタスケアおよび特定非営利活動法人メタボランティアと「日常生活に密着したヘルスケアの仕組み創造コンソーシアム」を設立し、「駅からはじめるヘルスケア」の事業化を目指した実証事業を実施すると発表した。

 この実証事業は、経済産業省が主導する「平成 26 年度健康寿命延伸産業創出推進事業」採択事業のひとつ。都市生活者のほとんどが日々活用するインフラである「駅」を活用し、ヘルスケア効果の「見える化」を図って一般生活者が取り組みやすいコンテンツにすることで、日常生活に密着した継続性のあるヘルスケアの基盤整備を行うことを目的としている。

 具体的には、2014年10 月~11月に、JR 秋葉原駅及びその周辺で5km、7km、10kmのオリジナルコースのウォークラリー「えきぽプラス 元気ラリーキャンペーン in 秋葉原」を開催。ウォークラリーでは、専用のスマートフォン向け「えきぽプラス」サービスでコースの紹介・ナビゲーション・ステータス管理を提供すると同時に、ヘルスケアデータの取得、参加ノベルティの引換の機能を提供する。また、NPO 法人秋葉原観光推進協会が主催するイベント「秋フェス」等とも連携を図る。

 生活習慣病を発症する前の予防段階のヘルスケアにおいては、参加・継続のしやすさが非常に重要だ。この事業では、通勤・通学や買い物・レジャーなどの日常生活に密着したインフラである「駅」を軸として展開し、一般の駅利用者への認知・理解を促し、参加・継続しやすい仕組みを構築する。また、「歩く」ことによる健康効果について、専用アプリによって踏破状況を見える化するとともに、過去の関連文献に関する調査研究により、どの疾病でどの程度の予防効果が期待できるかについても評価・分析を実施する。その結果をもとに、この実証事業の成果を様々な形で事業化していく上での方針・戦略策定に活用するという。

 さらに、秋葉原の代名詞の一つでもあるオタク文化など、これまでヘルスケア以外の別の興味関心で訪れていた一般生活者に対して、地域資源をフル活用したコースを歩いてもらい、楽しみながら健康になることの価値を実感してもらうことを狙う。

 JR東日本では、JR 東日本管内の駅を起点に、駅から始まるオススメのウォーキングコースやハイキングコースを、スマートフォンで位置情報(通過ポイント)を取得しながら歩くウォークラリー「えきぽ」のサービス提供を行なっている。この実証事業では、このノウハウを活用し、スマートフォン向け「えきぽプラス」サービスを構築、提供する。(編集担当:慶尾六郎)

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