組織で大切な「信頼関係」

2014年9月22日 20:01

印刷

 先日、組織風土課題の抽出の目的で、クライアント先の社員、数十人とのヒアリングを実施しました。ヒアリングの中で、上司との信頼関係がない、同僚との信頼関係は?というように、「信頼関係」という言葉が頻繁にでてきました。

 企業の組織活動は人が集まり、協力して成果を出す為には、「信頼関係」を築く事は非常に大切です。今日はこの信頼関係について考えてみたいと思います。

 ウィキペディアで「信頼」という言葉を調べてみると次のような事が書かれていました。

 信頼とは、「相手を信用し、頼りにすること」。信用が、「悪いようにはしないだろう」程度の消極的な人間関係であるのに対し、「自分の味方になってくれる」との、積極的な意味合いがある。

■信頼関係を築く為には

 この「自分の味方になってくれる」という能動的な関係「信頼関係」を築く為には、次の4つのポイントが大切です。

①相手の事を常に大切に思い行動する事
とかく人は自分の利益の為に行動しがち
②誠実な態度でいつも接する事
横柄な態度では信頼関係は生まれない
③常に相手の話を聞く姿勢をとる事
人の話を聞くより、自分が話す事が優先になりがち
④頻繁に接触する機会を持つ事
フェイスtoフェイスが大切

 組織体の縦組織及び横組織の関係がこの4つのポイントを満足する行動で結ばれていれば「信頼関係のある組織」という事になります。

 少なくとも、上司と部下はこの信頼関係で結ばれていないと仕事はうまく進みません。皆さんの組織では「信頼関係という意味」を正確に把握し、行動できる人が何人いるか是非考えてみてください。

著者プロフィール

中山 幹男

中山 幹男(なかやま・みきお) 株式会社A&Mコンサルト 代表取締役

大阪大学工学部機械学科卒業後、大手自動車メーカにおいて商品企画、設計・開発、品質管理、環境対策業務等に従事。その後大手コンサルティングファームの経営コンサルタントとして7年間勤務。
韓国の大手家電メーカを手始めに製造業を中心としたコンサルティングを実施する。1997年に「現場主義を貫き、行動的に活動して成果を出す経営コンサルティング」を目指し、A&Mコンサルトを設立し現在に至る。激変の環境変化の中で、企業の永続的な存続を前提に戦略構築、仕組改革、組織風土改革のトライアングル視点で企業の体質強化を図る。
会社URL  http://www.a-and-m.biz

記事の先頭に戻る

関連記事