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三菱電機、中国でのエレベーター生産を2倍に増強 年産2万台へ
高級志向の「MAXIEZ」のかご室[写真拡大]
三菱電機は21日、中国でのエレベーター需要の拡大に対応するため、上海における現地生産体制を現在の1万台から2万台に引き上げると発表した。あわせて、エレベーターの現地ニーズに即応するため、開発・設計・評価試験等の開発力を強化する方針である。
同社は、中国におけるエレベーター・エスカレーターの開発・製造拠点として、上海に、上海三菱電梯有限公司(SMEC社、1987年設立)と三菱電機上海機電電梯有限公司(MESE社、2002年設立)の2社を保有している。今回、生産体制を増強するのは、MESE社の設備で、新たな設備として第3工場及び、第4工場を建設する。第3工場は6,300平方メートル、約6億円を投資、第4工場は2万5,500平方メートル 、約14億円を投資する。第3工場は今年7月に稼働、第4工場は2015年7月に稼働の予定である。両工場ともエレベーターの製造を目的とするが、第4工場では、開発・設計・評価試験等の設備を整備し、エレベーターの安全性や、品質性、快適性などに関する開発力を高め、現地ニーズに即応する体制を整える。
中国のエレベーター市場は、年間50万台で、世界の6割を占める最大の市場となっている。近年は、中国の都市開発化の波が、沿海部から内陸部に及んでおり、今後とも、需要の拡大が続くを見込まれている。三菱電機は、こうした中国市場の成長性に着目し、上海に開発・製造拠点を設立した。MESE社は高級志向型機を、SMEC社は普及型機と、それぞれ、ニーズに合わせた機種を生産している。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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