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電通が今度はインドに進出 同国最大のOOH専門の広告会社を買収
電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は28日、インド最大のOOH(屋外/交通広告)専門の広告会社である「Milestone Brandcom Pvt. Ltd」の株式51%の取得と発表した[写真拡大]
電通<4324>の海外戦略が加速している。電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は28日、インド最大のOOH(屋外/交通広告)専門の広告会社である「Milestone Brandcom Pvt. Ltd」の株式51%の取得と、今後段階的にシェアを拡大し完全子会社化するオプションを同社グループが有することにつき、同社株主と合意したと発表した。インド関係当局による競争法上の承認を得るため、取得完了は1カ月先を予定している。
2009年設立のマイルストーン社は、インド全域でのビジネス展開を可能とするネットワークを保有し、業種を横断する100社以上の顧客に対して、OOHを中心とした広告コミュニケーション・サービスを提供している。同社はそのメディア・バイイングの規模のみならず、もっとも多くの業界関連賞を受賞している企業として評価され、名実ともにインド最大のOOH専門の広告会社だ。
電通グループは、インドでブランディングやクリエーティブ、検索連動型広告やデジタルメディア、フィールド・マーケティングや来店・購買・推奨など実際の行動を促すアクティベーション領域においては、強固なポジションを築いている。そして、今回、成長著しいOOH領域においても、Posterscope(ポスタースコープ)による従来の事業展開に加え、新たにインド最大のOOH専門の広告会社が加わったことにより、OOHメディアのバイイング・パワーにおいても同国最大の企業グループへと進化する。
電通グループのメディア・コミュニケーション・エージェンシーであるCarat(カラ)が2014年3月に発表したインドの広告費は、2013年は前年比で8.1%増だった。しかし、その中でもOOH広告費は11.5%もの成長を示し、2014年、2015年も10%前後の成長が続くと予測している。
電通グループは先日も中国で母親視点から企業のマーケティング活動を支援するチームを立ち上げたばかり。これまでにも、欧州やアジア、オーストラリアなど世界各地のメディア企業の買収を進めている。今回はインド最大のOOH専門の広告会社の買収をする。これを足掛かりとしてインドの地盤を固める狙いだ。(編集担当:慶尾六郎)
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