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羽田空港へのアクセスの選択肢が豊富に 何が変わるのか?
JR東日本は東京からの羽田空港への直通電車を乗り入れる構想を明らかにしている。東海道貨物線を利用し、浜松町駅から大井埠頭近くにあるJR貨物の東京貨物ターミナル駅、南武線の浜川崎駅に抜けるルートだ。また、東京駅方面からの羽田空港への直通が可能になる。[写真拡大]
都内から羽田空港に行こうとするときどうするか。浜松町駅から東京モノレール、もしくは品川駅から京浜急行を使った2つが主要なルートであり、その他にはバス、タクシー、自家用車・レンタカーなどの手段がある。
羽田空港までモノレールでは現在、浜松町駅から最短で19分(第2ビル駅まで)、京浜急行では品川から最短で15分で到着する。こうした中、JR東日本<9020>は都内からの羽田空港への直通電車を乗り入れる構想を明らかにしている。
その特徴は「東海道貨物線」を利用するというものだ。この路線は浜松町駅から、大井埠頭近くにあるJR貨物の東京貨物ターミナル駅、南武線の浜川崎駅に抜けるルートである。この貨物線を空港アクセス線として整備し活用、そして羽田空港付近から空港ターミナル付近まで新しくトンネルを掘るという構想だ。さらに、浜松町駅で東海道貨物線と東海道本線を接続すると、東京駅方面からの羽田空港への直通が可能になる。
6月24日に行われた株主総会でJR東日本は、新宿駅方面からの直通も可能になると明らかにした。東海道貨物線は東京臨海高速鉄道りんかい線と一部で近くを走っているため、接続ができるという。さらに来年、東海道本線と宇都宮線、高崎線、常磐線を直通運転させる「東京上野ライン」が開業するので、大宮駅、宇都宮駅、高崎駅、柏駅などから羽田空港へ直通列車を走らせることも可能になるようだ。
しかし、こうした構想は残念ながら20年の東京五輪には間に合わない模様だ。このほか、大田区は「新空港線『蒲蒲線』整備調査のとりまとめ」を公表している。この構想では、新空港線「蒲蒲線」として東急多摩川線と京急空港線を直結するため、地下ルートで結ぶ新線を整備することが企画されている。こうした構想が実現すると、利用者にとっては大変メリットがある。先の長い話しだが、今から楽しみである。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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