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ゴルフボールサイズで数トンのパワーを生み出せる超伝導電磁石
記事提供元:スラド
taraiok 曰く、 ケンブリッジ大学などの研究者は超伝導電磁石を用いて発生させた磁界強度の記録を更新したと発表した。今回開発された技術は、2003年に芝浦工業大学が出した磁束密度17.24テスラを上回る17.6テスラを実現したという(ケンブリッジ大学、Engadget、Slashdot)。
この記録は10年もの間破られていなかったといい、ゴルフボールサイズの大きさで3トンの重量を引き上げる能力があるとされる。
使用されているのは高温ガドリニウムバリウム酸化銅(GdBCO)超伝導体で、単一粒子の形態で製造された直径25mmのサンプルを用いて実現した。芝浦工大のときよりも簡単な製造技術を使用している点が特徴であるようだ。また液体窒素(マイナス196℃)の沸点上で動作する高温超伝導体であるため、絶対零度(マイナス273℃)を必要とする超伝導材料よりも比較的低コストで利用できるというメリットもあるという。
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