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パイオニアがAV機器事業売却へ どうなる老舗の行く末
パイオニア<6773>がAV機器事業を売却する。パイオニアとオンキヨー<6628>および中国・香港の投資ファンドであるベアリング・プライベート・エクイティ・アジアは24日、パイオニアとオンキヨーのホーム AV事業の機能の一部を統合することに向けて具体的な検討を開始することで基本合意したと発表した。
また、パイオニアの 100%子会社であるパイオニアホームエレクトロニクス株式会社(PHE)の株式の一部をベアリングおよびオンキヨーに譲渡することで基本合意した。譲渡後の PHE への出資比率は、ベアリングが 51%とし、49%ついては今後当事者間で協議の上決定する方針だ。
オーディオ市場ではアナログ機器からデジタル機器への移行が進み、PC による音楽再生やデジタルオーディオプレーヤー機器が普及するなど、音楽再生環境および音楽の楽しみ方は大きく変化してきているこのため、パイオニアのAV機器事業は苦戦しており、同社の2014年3月期のAV機器事業の売上高は700億円前後の赤字を出している。このため、パイオニアは分社化したAV機器事業子会社の過半数株式をオンキョーとベアリング・プライベート・エクイティ・アジアに売却する。
売却後も製品にはパイオニアのブランドを使用するという。パイオニアとオンキヨーは、両社のブランド力や技術など強みとなる経営資源を互いに有効活用し、コスト競争力を向上させていくとしている。
PHE は2013年7月に、パイオニアの家庭用AV機器の企画・製造・販売を行う100%子会社として発足した。パイオニア創業以来のコア事業である、高品位なオーディオ製品や高画質な映像製品、通信関連製品を含むホームAV機器の開発を担ってきた。しかし、発足から1年足らずで売却となった。
パイオニアは、かつてはオーディオからレーザーディスク、そしてホームシアターなどに注力するなどAV機器事業では老舗といわれた企業だ。しかし、プラズマテレビ撤退などで、苦戦が続いていた。このところ、同事業売却を検討しているとの報道が飛び交い、相手先には船井電機などが挙げられていたが、今回このような形になった。「パイオニア=AV機器」というイメージは強いだけに、今後の展開が気になるところだ。(編集担当:慶尾六郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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