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活気づくロボット掃除機市場 一家に一台は当たり前の時代へ
この数年、ロボット掃除機市場が急激に成長している。市場調査会社シード・プランニングのまとめによると、2012年のロボット掃除機の販売台数は約38万台。そして18年には90万台にまで拡大する見込みだという。昨年は大手スーパーのイオン<8267>がロボット掃除機市場に参戦するなど、様々な企業がシェアトップを走るアイロボット社のルンバを追走している。
ルンバは昨年の10月に日本国内における販売台数100万台を突破。メーカー別のシェアでも約7割を占めており、まさにロボット掃除機市場の牽引役といえる。
また、アイロボット社は今年3月には最上位モデルを全面刷新し、新たに800シリーズを投入してきた。アイロボット社は海洋調査や地雷撤去など、過酷な環境で活躍するロボットを数多く開発している。その過程で得られたノウハウを存分に注ぎ込んでいることが、ルンバの圧倒的な人気の背景といえるだろう。
800シリーズではこれまでの、ブラシでゴミをかき出す仕組みではなく、ローラーによって浮き上がらせたゴミを中央から吸引するシステムへと改良されている。これによって吸引力は700シリーズと比較して5倍にアップしている。また、ブラシが無くなったことにより毛絡みも起きず、メンテナンス性も向上した。
もちろん他のメーカーもルンバの独走を指をくわえて眺めているだけではない。バンダイ<7967>子会社のシー・シー・ピーは拭き掃除専用ロボットの「Mofa」を開発。ゴミを「吸う」のではなく「拭き取る」という新しい切り口でこの市場に参入してきた。希望小売価格も7,800円と比較的低く、今後の出荷台数の動向が注目される。また、ロボット掃除機の守備範囲は既に床だけではなくなってきている。中国企業のエコバックスが開発したウィンボットは、なんと窓ガラス専用のロボット掃除機だ。まるでクモのように窓に張り付き、縦横無尽に窓を磨きあげる。出荷台数は全世界で既に50万台を突破しているという。これまでは高層ビルの窓掃除といえばゴンドラに作業員が乗って行うものだったが、これからは危険を冒すこともなく、ロボットが全て自動で行う時代となるだろう。
他にもココロボシリーズを発売しているシャープ<6753>はオフィスやショッピングモールでの運用を想定した業務用掃除ロボットを開発中だ。これによって得られた技術はこれから家庭用製品にも当然フィードバックされてくるだろう。ますます活気づくロボット掃除機市場。一家に一台の時代はすぐそこに迫っている。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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