JR西日本、17年春に豪華寝台列車　最上級客室にはバルコニーやバスタブも

　西日本旅客鉄道（JR西日本）は21日、2017年春から新型の寝台列車を運行することを発表した。運行開始から当面は、京阪神、山陰、山陽エリアでの運行を予定している。

　車両は、「上質さの中の懐かしさ」をデザインテーマにした。外観のデザインは、寝台列車や新幹線N700系車両などの鉄道車両のデザインを手がけたインダストリアルデザイナーの福田哲夫氏が担当する。また、インテリアを中心とした全体デザインは、京都迎賓館など各種迎賓施設やホテルのデザインを手がけている建築家・インテリアデザイナーの浦一也氏が担当する。

　また、車内で提供される料理は、関西のグルメ情報誌『あまから手帖』の編集顧問を務める、フードコラムニストの門上武司氏がプロデュースする。

　車両は、3室の個室を設けた客車5両、個室1室のみ客車1両、食堂車1両、ラウンジカー1両、展望スペース（オープンデッキ）付きの2階建て先頭車2両から構成される10両編成で、定員は30名程度となっている。先頭車は機関車となっており、ディーゼルエンジンで発電した電力を使ってモーターで走行するハイブリッド方式を採用している。

　1室のみ用意される最上級の客室には、バスタブやシャワーが付いたバスルーム、プライベートバルコニーが設置される。また、そのほかの客室は、通路側の壁が開くようになっており、左右両方の窓から景色が見られるという。（記事：松本 茂樹・記事一覧を見る）