クックパッド、関西電力、サンリオなど/本日の注目個別銘柄

2014年5月22日 16:25

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記事提供元:フィスコ


<8136> サンリオ 2598 -512下落率トップ。前日には説明会が開催されているもよう。ライセンスビジネスから物販ビジネスへ回帰するとの大きな戦略転換が発表され、利益水準の切り下がりに対する懸念が強まっているようだ。また、一部で期待された新計画策定について、当面延期となることが明らかとなっていることもマイナス視のようだ。

<2193> クックパッド 2151 +192実質上昇率トップ。前4月期営業利益は30億円強となり、単独決算の前期実績比では2割程度の増加になったもようと観測報道が伝わっている。スマホ普及を追い風にレシピサイトの会員数が増加したもよう。今4月期も増益となる可能性が高いとされている。市場コンセンサスの範囲内ではあるが、第3四半期決算時には増益率鈍化が嫌気された経緯もあるため、目先の安心感につながる形のようだ。

<9503> 関西電力 902 -38下げ目立つ。大飯原発3、4号機を巡り、福井地裁では再稼働を認めない判決を言い渡したと伝わっている。会社側は控訴の方針であることや過去の事例などから、控訴審では差し止め請求が棄却される可能性は高いと見られているものの、サプライズの高い判決結果を受けて、先行き不透明感や再稼働の遅れ懸念などが強まる状況とみられる。

<7270> 富士重 2536 +123買い優勢。JPモルガン(JPM)では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も3300円に引き上げており、見直しの動きにもつながっている。今期は旗艦車種の導入集中で販売費用が嵩むものの、来期以降は平準化の見通しで、中期的なトップライン成長を評価できる局面に入るとの見方に。能力増強のメドが立ち、中期的な台数成長も可能になってきたと指摘へ。

<7269> スズキ 2936 +113買い先行。野村では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げしている。目標株価も2500円から3500円へと引き上げ。インドにおいて経済改革志向の安定政権が誕生したことで、中期成長の可能性が高まったと指摘している。インド市場での最大手の自動車メーカーとして、インド市場の成長の恩恵を世界で最も強く受けると考えているもよう。

<5110> 住友ゴム工業 1425 +51買い優勢。シティではタイヤセクターの強気レポートをリリースしている。米国のタイヤ需要は4月に入り本格回復、国内需要も4月の落ち込みは限定的にとどまっており、同セクターの強気シナリオが実現へとしている。とりわけ、同社に関しては、欧州でのブランド力向上や今期業績のコンセンサス比上振れが評価でき、短期的な投資妙味が高いとしている。

<6844> 新電元 471 +31続伸。前日には東海東京の「1」継続が観測されており、評価の高まりへとつながっているようだ。東海東京では、二輪車向け電装品や太陽光発電向けパワコンが好調、会社側の業績計画は過度に保守的で、営業利益は大幅な上振れが予想できるとしているもよう。目標株価は580円と設定しているようだ。今期営業利益は会社計画の73億円に対して100億円を予想している。

<8515> アイフル 401 +22後場から急伸。あらためて規制緩和策への期待が蒸し返されているようだ。アコム<8572>なども後場から強い動きが目立っている。未確認ではあるが、一部の昼のニュースで、自民党が貸金業法の改正検討のため、金利上限の引き上げなど規制緩和に向けた議論を開始と伝わっているもよう。

<6804> ホシデン 541 +27しっかり。シティでは、事業ポートフォリオ転換への確度が高まっているとして、目標株価を520円から570円に引き上げている。前期には、移動体通信と車載向けを合わせた売上高構成比がアミューズメント向けに匹敵する水準まで成長。今下期から来期にかけては、移動体通信の収益土台の上に車載向け部品の成長が上乗せされ、収益改善が鮮明になるとみているようだ。来期営業利益は従来の減益予想から一転、2割超の増益を予想している。

<6758> ソニー 1645 +31堅調。本日の引け後に経営方針説明会が開催される予定、期待感なども先行する動きとなっているようだ。メリルリンチ(ML)では、焦点となるのは16.3期の目線であると指摘、約4000億円の営業利益に期待としている。ちなみに、MLでは、今期に構造改革を完遂して来期に復活を期す方針を評価しているようだ。《FA》

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