ソフトバンク、東洋ゴム工業、大平洋金属など/本日の注目個別銘柄

2014年5月19日 16:24

印刷

記事提供元:フィスコ


<9984> ソフトバンク 6766 -129堅調。米バロンズ紙でポジティブに取り上げられており、買い手掛かり材料にもつながる格好のようだ。中国アリババのIPOに関して、投資家が注目すべきは米ヤフーよりも好調な事業展開が見込める同社であるとしている。また、スプリントとTモバイルが合併すれば、大手2社に対抗できることになり、通信インフラへの投資加速、競争激化に伴う価格の引き下げにつながるとの見方なども紹介されている。

<8178> マルエツ 367 +32急伸。イオン<8267>を軸とした食品スーパーの再編報道が伝わっており、買い材料へとつながっているようだ。同社とカスミ<8196>が経営統合、イオンと丸紅<8002>による共同出資の新会社が持ち株会社の株式の過半を持つ計画。イオングループの連携強化によって、新会社は共同調達や物流網の共有など競争力が強まるといった期待が先行へ。カスミも買いが優勢で、イオンも堅調スタートに。

<5105> 東洋ゴム工業 881 +34買い優勢。バークレイズでは投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を900円から980円に引き上げている。上期の会社計画は230億円に上方修正されたが、さらに10億円上振れの240億円になると見込んでおり、下期の業績も原材料や販売要因により会社計画から30億円上振れの250億円になると予想。日系タイヤメーカーの平均比較などから、依然として株価水準には割安感が強いとの見方。

<5541> 大平洋金属 454 +12買い先行。メリルリンチ(ML)では投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」に、一気に2段階格上げしている。目標株価も340円から700円に引き上げへ。ニッケル市況の見通し引き上げが背景、これに伴って業績の大幅改善が見込め、バリュエーション面での割安感が台頭としている。とりわけ、ニッケル専業の同社には恩恵が大きく、15.3期経常利益は従来の16億円から50億円に引き上げ、16.3期は230億円にまで引き上げているようだ。

<9831> ヤマダ電機 381 +3しっかり。UBSでは投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も415円から450円に引き上げている。15.3期から17.3期にかけては、シェア拡大より収益性改善を重視する方針が確認できたとして、こうした経営戦略の転換を評価しているようだ。小売セクターの中では、同社は収益改善余地が大きく、また、在庫回転向上や投資抑制によってCF改善が進めば、株主還元につながる可能性があるとも指摘している。

<6054> リブセンス 648 -138先週末のストップ安に続いて本日も下落率トップとなっている。15日に発表した第1四半期決算が引き続き売り材料視されている。第1四半期営業利益は1.4億円で前年同期比67%の大幅減益となっており、通期予想の19.5億円などは未達懸念が強まる状況に。広告宣伝費や人件費の上昇などが収益悪化の主因だが、業績の先行き懸念が顕在化する格好になっている。依然としてPBR水準などから株価の割安感も台頭しにくいようだ。

<1332> 日本水産 256 +9賑わう。15日の好決算発表後株価は上昇しているが、本日は大和が投資判断を「3」から「2」に格上げしており、追加の支援材料につながっている。前期は構造改革効果が生じたポジティブな決算であったこと、更なる構造改革効果などから今期も営業増益が予想されること、復配の可能性が一段と高まったことなどを格上げの背景としている。目標株価は300円と設定しているようだ。

<6941> 山一電機 385 -65急落。先週末に決算を発表、実績経常利益は12.9億円で従来予想の10.5億円を上回る着地に。前年同期比では21億円の収益改善となった。一方、今期は9億円で前期比30%減益の見通し。四季報予想の12億円などを大きく下回る格好となっている。為替差益の一巡などによる営業外収益の悪化が減益見通しの主因とみられる。決算期待が高かった銘柄であり、決算発表一巡で出尽し感なども強まる状況か。

<3022> 山下医器 1897 +141上げ目立つ。先週末に5月期通期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の4.2億円から8.1億円に増額修正。期末配当金も33円から50円に引き上げている。第3四半期までの進捗率は高かったが、不祥事件の影響や消費増税・診療報酬改定の影響なども懸念されていたため、大幅上方修正をストレートに評価する流れが優勢に。

<5727> 東邦チタ 694 +36買い優勢。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価は700円から900円に引き上げている。チタン産業の在庫循環の底打ち反転が確認できたと判断したこと、航空機向け需要回復の回復などにより長期的な回復確度が高まったと考えられることを格上げの背景に。今期営業損益は35億円の赤字予想だが、来期は66億円の黒字見通しとしている。《FA》

関連記事