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ブラザー、加藤製作所、不二越など/本日の注目個別銘柄
<7203> トヨタ 5561 +33売り先行。前日に決算を発表、前期営業利益は2兆2921億円で前期比73.5%増益、従来予想の2兆4000億円はやや下回る着地となった。また、今期予想2兆3000億円で前期比ほぼ横ばい、市場コンセンサス2兆6500億円程度を下回る見通しとなっている。ただ、横ばいガイダンスはある程度織り込まれており、ネガティブなインパクトは限定的にとどまる。全体相場の底堅い動きを支援にアク抜けムードも強まる状況に。
<7751> キヤノン 3252 +60買い先行。前日に発表した自社株買いの実施が買い材料視されている。発行済み株式数の1.5%に当たる1700万株を上限としており、取得期間は本日から7月29日までとしている。比較的早期に取得上限まで買い付ける傾向があることで、株主還元の強化を評価する動きのほか、短期的な需給妙味も強まる格好になっている。
<6448> ブラザー 1543 +119大幅高。前日に発表した好決算、並びに、自社株買いの実施が評価材料となっている。前期営業利益は433億円で前期比45%増益、従来予想の380億円を大きく上振れる着地となっている。今期は470億円の予想、市場コンセンサスを上回る見通しに。また、発行済み株式数の2.71%に当たる720万株を上限に自社株買いを実施、取得期間は本日から9月5日までとしている。クレディ・スイス(CS)では非の打ち所が無い好決算と評価へ。
<6390> 加藤製作所 598 -10一時急落。前日には業績予想、並びに配当予想の上方修正を発表している。前期営業利益は従来予想の43億円から64億円に上方修正、期末配当金は4.5円から6.5円に引き上げている。国内の震災復興需要や買い替え需要、排ガス規制や消費増税前の駆け込み需要拡大などが背景となっている。上方修正値はコンセンサスも上回る水準であるが、いったんは好材料出尽くし感が優勢になる展開。本日決算発表を控えていることで、ガイダンスリスクなども意識される状況とみられる。
<5208> 有沢製作所 539 +56急伸。前日に発表の決算内容が好感されている。前期営業利益は9.9億円で従来予想の9億円を上回る着地に。最終利益は41億円で従来予想の27億円を大幅に上回っている。今期営業利益は14.5億円で前期比47%の大幅増益見通しに。最終利益の上振れは繰延税金資産の計上が背景となっている。前期末配当金も20円から25円に引き上げている。なお、四季報予想では今期営業利益は11億円であった。
<6474> 不二越 626 +14しっかり。SMBC日興証券では投資判断を新規に「1」、目標株価を830円としている。主要事業の業績は好調で、最高益更新トレンドが継続すると予想している。今11月期営業利益は会社計画上振れで5割増益、来期も2ケタ増益を予想へ。また、中国でのロボットの潜在需要が大きいことから、中長期的には量産効果による収益の改善に期待とも。
<2461> ファンコミ 1380 -323下落率トップ。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は12.8億円で前年同期比65.7%増益となり、上半期・通期予想は据置としている。上半期計画26億円に対する進捗率は約5割と、大幅増益ながら特段のサプライズは乏しい決算数値となっており、当面の材料出尽くし感が先行する状況になっている。いちよしでは、収益は想定を下回ったが、データセンタの移管や社内ネットワークの増強などの一時的なコストが嵩んだもようであり、これらの費用は第2四半期以降軽減される見通しとも。
<1898> 世紀東急 110 -14決算発表後は急落。前期営業利益は47.8億円で前期比28%増益、第3四半期決算時に上方修正した数値を大きく上回る着地となった。財務体質の改善もあって、19期振りの復配実施も発表している。ただ、今期営業利益は32.6億円で同32%減益見通し、業績のピークアウトを懸念視する動きが優勢に。また、3ヵ年の中期計画を発表しているが、最終年度となる17.3期営業利益目標は35.億円にとどまっている。
<5541> 大平洋金属 496 +27朝方から強い動きが目立つ。前日のニッケル市況は4%超の大幅高となり、市況上昇メリットが大きい同社の買い材料につながる格好へ。ニッケル市況はインドネシアの鉱石輸出規制を受けてここまで大きく上昇しているが、昨日はヴァーレのニューカレドニア工場が一時的に閉鎖されたことで、一段と供給懸念が強まる状況となったようだ。
<5020> JXHD 509 -10決算発表後は売りが優勢に。前期経常利益は3023億円で7.9%の減益、従来想定通りの水準で着地した。一方、今期は2100億円で前期比30.5%減益の見通し、3000億円強のコンセンサス水準を下回っている。なお、在庫影響を除いたベースでの経常利益は2700億円、前期比48%の増益見通しとなっている。
<7270> 富士重 2511 -14決算発表後は軟化する展開に。前期営業利益実績は3265億円で前期比2.7倍、従来予想の3100億円を上回る着地となった。一方、今期は同4.1%増益となる3400億円の見通しに。実績値はコンセンサス通りながら、今期の市場予想は3600億円台半ばの水準であり、コンセンサス未達の形に。保守的な計画とも捉えられるが、出尽くし感も強まって換金売りを誘う格好になっている。《FA》
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