関連記事
コニカミノルタ、カナダPBC社のドキュメントイメージング事業を買収
コニカミノルタがドキュメントイメージング事業を買収したカナダのPitney Bowes CanadaのWebサイト[写真拡大]
コニカミノルタは7日、同社のカナダ販売会社(KMBCA:オンタリオ州)を通じて、PBC社(Pitney Bowes Canada:オンタリオ州)のドキュメントイメージング事業を買収したと発表した。ドキュメントイメージングは、文書・情報データの管理システムで、コニカミノルタは、PBC社のドキュメントイメージング事業に関連する顧客を取り込むことによって、カナダにおけるKMBCAの顧客層の拡充強化を図るのが狙いである。
コニカミノルタは、かねてからコピーやプリンター、スキャナー、FAXなど、多機能型複合機(MFP)を中心とした出力・文書環境の管理など、ソリューション(課題解決型)提案に力を入れている。近年は、より一層の生産性向上や業務効率化を目指す企業からのソリューションに対するニーズが一段と高まっている。
同社は、そうした企業ニーズに対応するため、「オプティマイズド・プリント・サービス」(Optimized Print Services:出力環境最適化サービス)をはじめ、顧客の特性に合わせたサービスの提供など、ICT(情報通信技術)と融合したサービス分野の拡大、充実に力を入れている。
一方、PBC社は、コア事業であるメーリングシステム(メールリスト管理システム)で、中小企業から大規模事業までをカバーする幅広い顧客層を保有しており、この分野におけるカナダでの圧倒的なシェアを誇っている。PBC社はまた、メーリングシステムの顧客層に対して、ドキュメントイメージング事業の一環としてMFPの販売も行っている。
今回、コニカミノルタがPBC社のドキュメントイメージング事業を買収することになったのは、PBC社の持つ幅広い顧客層へのMFPの拡販に加え、顧客ニーズに対応したサービスの提供を進めることで、KMBCAの事業基盤を強化する目的がある。コニカミノルタとしては、今回の買収により、ドキュメントイメージングの潜在的需要層を掘り起こし、将来的には、ICTソリューション・サービス事業の拡大を目指したい考えである。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
スポンサードリンク