セブン&アイ、物流センター内に燃料備蓄基地を建設 災害時の物資搬送に利用

2014年5月8日 11:56

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災害発生時の緊急物資搬送用として燃料400キロリットルを常時備蓄する「杉戸燃料備蓄基地」の外観

災害発生時の緊急物資搬送用として燃料400キロリットルを常時備蓄する「杉戸燃料備蓄基地」の外観 [写真拡大]

  • 災害発生時の緊急物資搬送用として燃料400キロリットルを常時備蓄する「杉戸燃料備蓄基地」の全体イメージ

 セブン&アイ・ホールディングスは8日、大規模災害対策の一環として建設していた「杉戸燃料備蓄基地」が同日完成したと発表した。災害発生時に緊急物資搬送用の燃料として利用できるという。

 同基地は、燃料の販売・配送事業を手掛ける三和エナジー(神奈川県横浜市)との協業で、埼玉県北葛飾郡杉戸町にあるイトーヨーカ堂の物流センター敷地(約650坪)内に災害発生時の緊急物資搬送用として燃料400キロリットルを常時備蓄するもの。建設コストは約4億円。

 燃料の内訳は、緊急配送として利用する軽油350kℓと、予備のガソリン50kℓ。軽油350kℓで、首都圏(1都3県)のセブン-イレブン、イトーヨーカドー、ヨークマート全店(約5,400店舗)の緊急配送を最大で約10日間分カバーできるという。

 基地の完成によって、首都直下地震などの大規模災害発生時には、被災地域の避難所やセブン&アイ各店舗へ緊急物資・商品をより迅速・確実に配送することが出来るようになる。

 また、基地の完成に併せて、イトーヨーカ堂とセブン-イレブン・ジャパンは、杉戸町と「災害時における生活物資の供給協力に関する協定」を同日締結した。同協定では、大規模災害時に町民生活の安定を図るため、杉戸町からの需要に対して調達可能な日用品等の生活必需品を提供する。

 セブン&アイは、災害発生時の社会インフラとしての機能を一層強化すべく、今後も大規模災害への対策に注力していくとしている。

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