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東洋ゴムがドイツにタイヤ販売会社を設立 欧州市場戦略を強化
東洋ゴム工業<5105>は、本年5月1日にドイツにタイヤ販売事業を行なう現地法人Toyo Tire Deutschland GmbH(TTD)を設立すると発表した。
これまで同社のドイツおよびオーストリア市場向けのタイヤ販売は、欧州全域におけるタイヤ販売統括子会社Toyo Tire Europe GmbH(本社:ドイツ、TTE)の販売部門によって展開していたが、欧州タイヤ販売事業全体の強化を見据えた組織改編の一環として、これを分社化し、販売に特化した独立法人を設立するもの。
TTEは、販売部門の分社化により、欧州の各販売会社Toyo Tyre (UK) LTD.(イギリス)、Toyo Tire Benelux B.V.(オランダ)、Toyo Tire Italia S.p.A.(イタリア)、Toyo Tire RUS LLC(ロシア)およびTTD を傘下に置き、これらの統括機能の強化と管理機能の確立を図る。また、整合性ある価格政策や統一的なマーケティング展開、最適物流の構築など、より機動的なマネジメントを行なっていく方針だ。
欧州のタイヤ市場は、依然として債権問題の影響など不安定要素が潜在的にあるものの、事業環境は底を打った感があり、同社ビジネスは順調かつ持ち直しから浮揚傾向にあるという。
同社は4月11日にサッカーのビッグクラブであり、世界トップクラスの強豪チームであるイタリアのACミラン(アッソチャツィオーネ・カルチョ・ミラン)のプレミアムスポンサーとなったことを発表している。本年4月から2016年6月までサポートする契約だ。
これも海外戦略の一つで、このパートナーシップで中期的にTOYO TIRESブランドに大きな優位性をもたらそうとしている。ACミランとパートナーシップでブランド・プレステージを高めることを積極的に展開する。
また、欧州市場へは、昨年5月に稼動し始めたマレーシア工場から高付加価値品の生産供給を始めている。さらに、今回のTTEの統括機能強化、また、ACミランとのプレミアムスポンサー契約を中心とした積極的なブランディングへの注力など、欧州圏におけるさらなる事業拡大とTOYO TIRESブランドのプレゼンス向上に努めていくとしている。(編集担当:慶尾六郎)
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