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テレビ番組は録画で視聴 リアルタイム視聴の約1.21倍
現在、BS放送の視聴可能世帯は約3400万世帯となり、CS放送についても多くの世帯が視聴可能となるなど、テレビ放送は多様化している。一方、ハードディスクを利用した録画機の急速な普及や、テレビ放送の視聴が可能なパソコン、スマートフォン、タブレット端末の出現により、生活者の視聴環境も大きく変化している。
これを受け、野村総合研究所(NRI)<4307>はで、2014年3月に国内の5エリアを対象に、地上波およびBS放送のテレビ番組についての視聴実態調査を実施し、22日結果を発表した。
この調査は2014年3月3日~3月16日に北海道、関東、中京、関西、九州の5エリアにおいて、合わせて7500名の男女個人に対し独自にインターネット調査を行った。7500サンプル(男女20歳~69歳)は各エリア1500サンプルずつ、エリア内の性・年代の構成はエリア別の人口構成比で割り付けた。ただし一部でサンプルが不足した属性では近い年齢の属性のサンプルで代替している。1日以上回答のあった有効回答数は5089。
この結果、地上波放送の番組に関して、リアルタイム視聴(放送時間中の視聴)に対する、録画を含めた視聴(リアルタイム視聴に加え、録画して後から見る分を加えたもの)の比率を求めると、1.21倍であることがわかった。ジャンル別でみると、ドラマで録画視聴する人の割合が高く、海外ドラマでは2.04倍、日本のドラマで1.63倍。
その他のジャンルで録画を含めた視聴の比率が高いものは、アニメが1.75倍、映画が1.74倍など。スポーツ(1.11倍)、情報番組(1.06倍)、ニュース(1.02倍)などは、録画せずにリアルタイムでみている割合が高くなっている。
性・年代別では1.16倍~1.27倍の範囲内であり、録画をしている割合に大きな差はない。また、エリア別でも1.18倍~1.23倍の範囲内となり、大きな差はない。
地上波とBS放送を比較すると、録画を含めた視聴とリアルタイム視聴の比率は、地上波で1.21倍であったのに対し、BS放送の場合は2.02倍となっており、録画して視聴する割合が高くなっている。BS放送で、録画を含めた比率が高いジャンルとしては、アニメが3.53倍、海外ドラマが3.36倍、映画が2.89倍など。また、日本のドラマは1.65倍で、地上波の1.63倍と同程度の水準となっている。一方、BS放送の場合は、ニュースを録画する割合も高く、地上波:1.02倍に対して、BS放送のニュースは1.15倍となっている。
録画した番組を、タブレットやパソコンなどテレビ受像機以外の機器で見る割合(地上波・BS放送の両方を含む)は4.9%で、タブレットやパソコンなどで録画番組を楽しむライフスタイルが徐々に広がっていると考えられるとしている。(編集担当:慶尾六郎)
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