タブレットを使ってバーチャル試着 東芝らが顧客動向に関する実証実験開始

2014年4月26日 10:10

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記事提供元:エコノミックニュース

 東芝<6502>、東芝ソリューション、柿本榮三美容室(kakimoto arms)は22日、ヘアサロンでの美容施術中にタブレットで選んだ服を同じヘアサロン内でバーチャル試着した利用者が、実店舗で購入するかなど顧客動向に関する実証実験を開始したと発表した。

 東芝および東芝ソリューションは、ヘアスタイルやパーソナルカラーに合わせた服をバーチャル試着することによる実店舗への送客効果をこの実験を通して検証する。そして、顧客ニーズの発掘を含めたマーケティングデータの収集を行う。このデータを活用し、アパレル業界や美容業界などファッション関連の実店舗やECサイトを組み合わせたオムニチャンネルの構築をめざし、2014年度下期の実用化目指す。

 kakimoto armsはこの実証実験を通じて、施術前の「パーソナルカラー」を診断するカウンセリングから始まり、施術中にもタブレットを使用して利用者の似合う色を知ってもらう。最後にバーチャル試着を活用してヘアカラーに最も似合う「パーソナルカラー」に合わせたファッションコーディネート・サービスを提供する。

 このシステムは、東芝が監視カメラや画像認証システム分野向けに培ってきた高精度人物検出技術を応用した「体型センシング技術」で人のボディラインを検出する。システム用に開発した「体型フィッティング技術」でボディラインに合うよう服の写真を画像処理することで、ひとりひとりの体形に合わせた試着を行う。

 予め準備する服の画像はサイズ毎に撮影する必要はなく、服1枚あたり1枚の写真で画像処理を行えるため、商品の入れ替えが多いアパレル店舗において、季節や流行に合った服や組み合わせをタイムリーにバーチャル試着できる環境を整えることができる。

 美容施術中に貸し出された専用タブレットを使い、パーソナルカラーに合った上下100着以上の洋服の中から好きなコーディネートを2通り選ぶことで、美容施術後に店内にある大型ディスプレイの前で選んだ服をバーチャル試着する。試着した姿を写真撮影し、ディスプレイ上に表示されたQRコードを利用者の携帯電話やスマートフォン等で読み取ることで、試着した写真とその洋服の詳細状況を入手できる。試着した服を購入する場合は、クーポンを利用してラゾーナ川崎プラザ内の協賛アパレルの実店舗にて購入が可能だ。

 期間は2014年4月22日~5月31日、場所はkakimoto armsラゾーナ川崎プラザ店(神奈川県川崎市幸区堀川町72-1  LAZONA KAWASAKI PLAZA 2F)、対象はkakimoto armsラゾーナ川崎プラザ店にて、美容施術を行う女性客。(編集担当:慶尾六郎)

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