ヤフー、ブックオフに15%出資 ブックオフでの買取品をヤフオク!で販売

2014年4月24日 19:59

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「リユース革命」と銘打った今回の提携に関するプロモーションサイト

「リユース革命」と銘打った今回の提携に関するプロモーションサイト[写真拡大]

 ヤフーとブックオフコーポレーションは24日、資本・業務提携したと発表した。中古本販売チェーン「BOOKOFF」のチェーン全店で買い取った商品を、インターネットオークションサイト「ヤフオク!」で販売する仕組みを構築するという。

 今回の提携では、まず「BOOKOFF」店舗にある中古本の販売を「ヤフオク!」上でも販売する。現在「ヤフオク!」では約200万冊の中古本の取り扱いがあるが、2016年度までにこの5倍となる1,000万冊を目指すという。また、CDやDVD・ゲームソフトなど中古本以外の商品についても、「ヤフオク!」で販売していく。

 これによって、BOOKOFFの商圏に限りがあることや、売れ残りの課題を解決するという。

 また、取り組みの第2弾として、「BOOKOFF」店舗内に「総合買取受付窓口」を今年7月に設置する予定という。これまで「BOOKOFF」では、複合店を除き、店舗で販売している中古本・CD・ゲームソフト・携帯電話等の買取のみを行っていたが、このサービスを通じてホビー・アパレル・ブランド品・雑貨など買取品のラインナップを拡大する。買取した商品は「ヤフオク!」にも出品する。

 ヤフオク!では、出品作業や落札後の梱包・発送などをに手間がかかるという課題があったが、BOOKOFF店舗で買い取るようにすることで出品者の負担を軽減する。

 この取り組みと併せて、昨年から始めた携帯電話の買取も強化し、「ヤフオク!」でも販売する予定という。

 さらに、提携施策の第3弾として、2015年度中を目処に、日本最大級となるリユースセンターを開設する計画。「BOOKOFF」店舗で買い取られ、「ヤフオク!」で販売される商品の一部をこのセンターに集約することで、リアルから「ヤフオク!」を通じてリユースできる仕組みを長期安定的に支えていくという。また、将来的にはフルフィルメントサービスやリユース市場のBtoBマーケットプレイスとしての活用など、日本の中古市場の新たな可能性を模索していくという。

 資本提携としては、ブックオフが、第三者割当によりヤフーを割当先としてブックオフの普通株式310万株(第三者割当後の所有議決権割合15.02%)を発行する予定。また、ブックオフは、ヤフーを割当先として新株予約権付社債77個(上記第三者割当後かつ本新株予約権を全て権利行使した後の所有議決権割合43.22%)を割り当てる予定という。第三者割当によりヤフーはブックオフのその他の関係会社となる。

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