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日本の新幹線技術が英国の高速鉄道をバックアップ
東日本旅客鉄道<9020>(JR東日本グループ)は3日、英国の高速鉄道新線計画“High Speed Two(HS2)”の推進主体であるHS2社(High Speed Two Ltd.)との直接コンサルティング契約を締結したと発表した。
High Speed Two(HS2)プロジェクトは、2009年1月、英国運輸省が発表した高速鉄道新線計画。計画は二期に分かれ、第一期では、ロンドンとバーミンガムを結ぶ区間(約220km)の建設を計画。第二期では、バーミンガムからマンチェスターとリーズの2方面にY字に分かれる区間(第二期開業後の総延長は約530km)の建設を計画している。
最高速度は、設計最高速度400km/h、営業最高速度360km/h、列車本数は第一期開業時は毎時14本、第二期開業時は毎時18本、編成長は400m。建設費は426億ポンド(7.24兆円)(換算レート:1ポンド=170円)。在来線との直通運転:マンチェスターおよびリーズ以北は、それぞれ在来線の西海岸本線(West Coast Main Line)ならびに東海岸本線(East Coast Main Line)に乗り入れる計画だ。第一期は、2017年に建設を開始し、2026 年開業予定、第二期は、2030年頃開業予定である。
今回、JR東日本グループはHS2社に対し、これまで新幹線の開発・運営の実績をベースに経営全般から技術面までを含む広範囲なコンサルティングを実施する。契約期間は2014年1月31日~5月31日まで。
コンサルティングは、主に次の六つの内容で行われる。まず、技術面では、①トンネル微気圧波の対策:同社がこれまで開発してきた微気圧波を低減させる手法に関するレポート、②パンタグラフ騒音の対策:新幹線車両の騒音源の解析手法及びパンタグラフより発生する騒音を低減させる手法に関するレポート、③バラスト・スラブ軌道の比較:バラスト軌道とスラブ軌道の維持管理方法及び建設・メンテナンス費用の比較に関するレポート。
メンテナンスや管理面では、④オペレーションとメンテナンスの信頼性に関する分析:新幹線の信頼性・安定性・安全性を向上させる取組みに関するレポート、⑤設備のメンテナンス管理:軌道、トンネル、電車線などの検査手法及びメンテナンス作業方法に関するレポート、⑥駅の管理:駅における客案内及び駅・列車内における案内表示とICTの活用に関するレポート。
国会の契約は、同社グループの日本コンサルタンツ株式会社とHS2社との間で締結された。同グループの新幹線のノウハウが高く評価された。同グループにとって、初めての欧州との直接コンサルティング契約となる。(編集担当:慶尾六郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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