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【木村隆のマーケット&銘柄観察】裁定商い解消から積み増しへ転換の可能性も
【木村隆の相場展望】(3月31~4月4日)
前週、このコーナーでは「日経平均のPERは13倍台に、27日の新営業年度入りに期待」と題して書いたが、まさに3月27日が相場の転機になったようだ。当日は地政学リスクの再燃などで朝方は一時249円安と下げたが、後場に入り日経平均先物に大量の買いが入ったのをきっかけに一気に上げ潮ムードに転じ、大引けの日経平均は145円高。3月期末の配当権利落ち104円が含まれており、実質的にはまさに急騰場面。
ただ、日経平均先物市場では、わずか数分で先物価格が100円高を演じる突飛高が3回ほどあり、明らかに短期筋の買い仕掛けが見られた。そのため、先行きに対する懸念も残っていたが、翌28日も日経平均は73円高と続伸、市場ではようやく先行きに対する期待感が醸成されつつある。
ただ、それでも27日、28日と売り方の相場を切り裂くような売り仕掛けの動きが散見されており、戻りが予想される4月第1週も一抹の不安感を抱えながら、戻りの強さを計る展開となりそう。
3月26日のプログラム売買では裁定買い残が前日比5021万株の大幅増を記録した。27日もさらに裁定買いの動きが強まったものと推定される。裁定商いの動向が従来の解消売りから裁定積み増しへ、はっきり転換したのなら、相場の上昇トレンドはかなり鋭角度となる可能性もありそう。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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